2025/05/22 11:00 ウェザーニュース
今日5月22日(木)、沖縄気象台は「沖縄地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より12日遅く、昨年より1日遅い梅雨入りです。
今年は九州南部で16日に梅雨入り発表があり、沖縄のほうが後になるのは1976年以来49年ぶりです。奄美よりも後に梅雨入りとなるのは2019年以来6年ぶりです。
沖縄地方としては過去4番目タイの遅い梅雨入りです。
今年の沖縄では3月下旬や4月下旬、5月上旬などに、たびたび梅雨のような天気の日が続きましたが、平年の梅雨の序盤にあたる5月中旬は太平洋高気圧に覆われて夏のような天気の日が続いたため、梅雨入りが遅れていました。
今日の沖縄では、停滞前線が南下してきた影響で雲が広がっていて、沖縄本島地方の北部を中心に雨の強まっているところがあります。
気象庁は、この先1週間程度の天気予報を考慮して、梅雨入りの発表を判断しました。
▼気象庁の発表
沖縄地方の梅雨入り 沖縄気象台発表
平年差階級:かなり遅い
平年より12日遅く、昨年より1日遅い
・梅雨入り/梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
沖縄では、この先しばらく梅雨前線の影響で曇りや雨の日が続く予想です。
6月から7月上旬にかけては前線の活動がたびたび活発化することが想定されます。本格的な雨の季節への対策を早めに進めるようにしてください。
九州北部〜東北地方は既に梅雨前線の影響を受け始め、たびたび天気が崩れていますが、晴れ間もあるため「梅雨のはしり」という状況とみられます。
これらの各地では平年であれば6月上旬〜中旬に梅雨入りを迎えます。現時点でのウェザーニュースの予想では、九州〜東北地方の梅雨入りは概ね平年並みの時期とみています。
2025年の予想 (◊は予想) | 昨年 | 平年 | |
---|---|---|---|
沖縄 | 5月22日頃 | 5月21日頃 | 5月10日頃 |
奄美 | 5月19日頃 | 5月21日頃 | 5月12日頃 |
九州南部 | 5月16日頃 | 6月8日頃 | 5月30日頃 |
九州北部 (山口県を含む) | 6月上旬◊ | 6月17日頃 | 6月4日頃 |
四国 | 6月上旬◊ | 6月17日頃 | 6月5日頃 |
中国 | 6月上旬◊ | 6月20日頃 | 6月6日頃 |
近畿 | 6月上旬◊ | 6月17日頃 | 6月6日頃 |
東海 | 6月上旬◊ | 6月21日頃 | 6月6日頃 |
関東甲信 | 6月上旬◊ | 6月21日頃 | 6月7日頃 |
北陸 | 6月中旬◊ | 6月22日頃 | 6月11日頃 |
東北南部 | 6月中旬◊ | 6月23日頃 | 6月12日頃 |
東北北部 | 6月中旬◊ | 6月23日頃 | 6月15日頃 |
梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。
沖縄地方 | 沖縄県 |
奄美地方 | 鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村) |
九州南部 | 宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方) |
九州北部地方 | 山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県 |
四国地方 | 香川県、愛媛県、徳島県、高知県 |
中国地方 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県 |
近畿地方 | 京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県 |
東海地方 | 静岡県、岐阜県、三重県、愛知県 |
関東甲信地方 | 東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県 |
北陸地方 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 |
東北南部 | 山形県、宮城県、福島県 |
東北北部 | 青森県、秋田県、岩手県 |