明日22日は、朝の通勤・通学の時間帯にザーザー降りの雨になる所も。沿岸部では風も強まるため、交通機関の乱れに注意。24日(土)〜25日(日)は、前線の影響で西日本を中心に警報級の大雨になる恐れ。梅雨入りしていない地域も、大雨の備えは早めに。
今日21日は梅雨前線の影響で、奄美地方や九州南部を中心に活発な雨雲がかかりました。鹿児島県の種子島にある南種子町では1時間に81.5ミリの猛烈な雨を観測したほか、屋久島町では1時間に57.0ミリの非常に激しい雨が降りました。
明日22日は大陸から本州の南岸に前線がのび、前線上に低気圧が発生する見通しです。沖縄や九州から東北の広い範囲で、午前を中心に雨が降るでしょう。
明け方は局地的には雷を伴って、道路が川のようになるほどの激しい雨が降りそうです。通勤・通学の時間帯は、近畿や東海を中心にザーザー降りの雨になる所もあるでしょう。沿岸部では風が強まって、横なぐりの雨になることもありそうです。
交通機関が乱れる可能性もあるため、早めの行動を心がけましょう。
梅雨入りが遅れている沖縄本島地方では、明日22日は雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
23日(金)は前線が南下し、本州付近は高気圧に覆われるでしょう。全国的に晴れて、西日本を中心に気温がグングン上がりそうです。梅雨の晴れ間になる九州南部では、30℃くらいまで上がる所もあるでしょう。
湿度が高く、蒸し暑さが続きそうです。湿度が高いと汗をかいても蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなります。
熱中症にかかるリスクが高くなるため、こまめに水分をとり、塩分も適度にとりましょう。外で長い時間、作業される方や激しいスポーツをされる方は時間を決めて、日陰などの涼しい場所で休憩することも大切です。体が暑さに慣れていない時期のため、真夏と同じような熱中症対策を心がけましょう。
24日(土)から25日(日)は、前線が本州の南岸沿いにのび、前線上を低気圧が通過する見通しです。
九州から東北の広い範囲で雨が降り、太平洋側を中心に発達した雨雲や雷雲がかかりそうです。前線の活動の程度によっては、西日本の太平洋側を中心に警報級の大雨になる恐れがあります。土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に注意、警戒が必要です。
梅雨にまだ入っていない地域でも、大雨に対する早めの対策が必要です。
大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのためには予め備えておいていただきたいことは、主に3つあります。
①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも確認しておいてください。
いずれも大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう心がけてください。