虎のイラストがトレードマークの軟膏薬「タイガーバーム」。シンガポールや台湾土産としても有名ですが、実は日本でも手に入れることができると知っていますか?「万能薬」と称される人気の秘密と、実際に使ってみた感想をご紹介します。
タイガーバームと聞くと「あのハッカのにおいがするやつね!」と昔を思い出す方も多いのではないでしょうか。
タイガーバームは、シンガポールのハウ・パー・コーポレーションが製造・販売している外用消炎鎮痛剤。アジア圏のみならず、ドイツやフランスなど100カ国で愛用されている「万能薬」です。
タイガーバームはかつて、医薬品メーカーである龍角散が販売していたのですが、2015年8月に製造販売承認が別会社に譲渡されたため、日本での販売は中止されていました。
しかし、約4年後の2019年にシミックCMO株式会社が「タイガーバーム」(第3類医薬品)の日本での販売を再開しており、現在日本国内でも手に入れることができるようになりました。
外箱の表示を確認してみると
【成分・分量】(100g中)
d-カンフル: 24.9g
ハッカ油: 15.9g
ユーカリ油: 12.9g
l-メントール: 8.0g
チョウジ油: 1.5g
さらに添加物としてワセリン、パラフィンが含まれています。ハッカ、ユーカリ、メントールとかなり清涼感がありそうだということがわかりますね。
タイガーバームは、肩こりや腰痛、筋肉痛などの痛みに効く、外用消炎鎮痛剤。痛みを感じる部位に塗るのが基本的な使い方です。
このとき、マッサージするように擦り込むのが効果的。植物由来の生薬成分が皮膚から浸透し、血液の巡りを良くして痛みを和らげてくれるそうです。
蓋を開けてみると、スーッとしたハッカの香りが漂います。どこか甘くて美味しそう…某有名ドロップスのハッカ味を思い出します。
指先ですくってみると、ちょっと固めのテクスチャー。がっつりすくうには少し力がいります。ただ、指先の体温ですぐに溶けるので、少しずつ使うにはちょうどいいのかも。
最近ストレートネックが気になる筆者も、首すじの気になる部分に塗ってみました。塗ってからしばらくすると、スーッと気持ちいい感じに。よくあるメンソール入りのオイルはスースーしすぎて肌に合わなかったのですが、タイガーバームはほどよい涼感。
匂いは若干気になるかな?と思ったのですが、よく擦り込んでみたら匂いが薄まりました。個人的には気になりませんでしたが、個人差がありそうです。
タイガーバームには、肩こりや腰痛以外にも便利な使い道があります。これが「万能薬」と愛されるワケ。いくつかご紹介します。
こめかみにタイガーバームを少量塗り、軽くマッサージします(この時、目に入らないように注意してください)。長時間スマホやPCを見た後など、リフレッシュしたい時にもおすすめ!
小鼻のわきにタイガーバームを少量塗ると、スーッとした香りで鼻詰まりがスッキリ。このときも鼻の中の粘膜には塗らないこと。
塗らずに蓋を開けて匂いを嗅ぐだけでも、驚くほど鼻の通りが良くなりますよ。
虫刺されの部分に塗ると、清涼感でかゆみがおさまるようです。さらに、虫除けに効果があるとされているユーカリ油が含まれているので、外出前に塗っておくとよさそうです。
タイガーバームはドラッグストアや薬局併設の専門店、またAmazonや家電量販店のネットストアなどで購入できます。
ドンキホーテでも買えるとの情報を得て、筆者も近所のドンキへ行きましたが発見できませんでした。結局、ドラッグストアの「tomods(トモズ)」で発見。地域や店舗によって違うようなので、お店に確認してみるのがいいかもしれません。
価格は19.4g 990円 (税込)、30g 1,320円 (税込)となっています。
実は、タイガーバームには「赤」と「白」の2種類があります。
「赤」はシナモン配合で塗るとポカポカする温感タイプ、「白」はミント多めで冷んやりする涼感タイプ。今回紹介したのは「白」です。
「赤」は、現在日本のドラッグストアや店舗では販売されておらず、個人輸入サイトなどで購入することが可能です。
手のひらサイズで持ち運びにも便利なタイガーバーム。また、このレトロなデザインがかわいい!と一部で評判のようです。お値段はそこまで安くはありませんが、万能薬として使えるなら、そこまで悪い買い物じゃないかも…?気になる方はぜひ、お試しを!
写真・文/暮らしニスタ編集部