田川の複合施設「いいかねPalette(パレット)」(田川市猪国)で6月6日~6月8日の3日間、後藤寺商店街の課題を解決する実践形式の研修「大人の学校プログラム」が開催される。主催は同施設。(筑豊経済新聞)
後藤寺商店街にたたずむコミュニティスペース=田川で「大人の学校プログラム」始動(写真提供=いいかねPalette)
企画した渡邉耕太郎さんは、同プログラムを企画した背景について、「きっかけになったことが2つある。一つ目は、大学卒業後、東京で約8年サラリーマンをして、周囲からの評価もありながら自分の中でどこか『モヤモヤしている』『仕事に対して胸を張れない』自分がいた。この原因は、仲間やチームと連携して目標に取り組むことができてないからだと考えた。二つ目は、サラリーマン時代に受けていた社内研修が全て座学で、2~3日すると忘れてしまうものばかりだったこと。研修も座学ではなく、即実践のプログラムだと、参加者にとっても大きな学びになるのではと考えた」と話す。
同プログラムは2泊3日の間、講師やファシリテーターが伴走支援し、商店街にある複数店舗が実際に抱える課題を解決していく形式で行う。
後藤寺商店街は、かつて日本有数の石炭産出地で、近代産業の礎を築いていた田川の伊田駅から徒歩1分の場所にある。炭鉱時代最盛期には全国各地から人が集まり、10万人もの人口を誇っていた。当時は約100店舗あったが、現在は40店舗ほどまでに減少し、人口も半数以下の4万4400人と過疎化が進んでいる。
「一人でできることには限界がある。でも、仲間と一緒に取り組む楽しさや難しさを経験しなければ得られないことは多くある。いいかねPaletteのメンバーは、田川と縁もゆかりもない私を温かく受け入れてくれた。『このままでいいのか?』と立ち止まっている人に、当プログラムで行動することの大切さ、仲間と共に働くことの素晴らしさを感じてほしい」と受講を呼びかける。
参加費は5万5,000円(宿泊費・食事代含む)。申し込みは5月25日まで受け付ける。