ワールドカフェの後は、再び全体セッションです。参加者から自由に感想を聞いてみました。
「現在就職活動中ですが、今日のエコ×エネ・カフェからは気づきを沢山得ました。自分たちのテーブルは生活密着型ということで『トイレ』に着目して話が盛り上がりました。水洗トイレには下水管が必要で、電気を必要とすることでもあるからエコを疎かにすることではないかとか、トイレそのものをエコにするにはどうすればいいのかとか・・・。トイレの話は意外と奥深くて、ずっとそのテーマで話してしまいました」
「現在、社会人2年目です。いろいろ話しましたが、最後は『世界平和』だねというところに落ち着きました。自分の幸せは何か、を出発点に、テーブルメンバーみんなの幸せ、日本の幸せ、世界のみんなの幸せという風に考えが膨らみました。日本はいろいろな国のお世話になっているし、影響も与えていますから・・・」
「豊かさの話をする中で、江戸時代に文化が栄えたのは、インフラが整備され、衣食住がしっかり供給される状況が整ったからかな・・・というようなこと考えました。今の日本は大量消費型でエコとエネのバランスが取れていないように思います。それぞれの現場で、それぞれができることに取り組むことが必要だと感じました」
「最後にはスローライフがキーワードになりました。地域に焦点をあてて、地域が得意とする分野や、その地域の経済規模に見合う形で産業を活性化していきたいという意見が出ました。テーブルメンバーの半数が田舎出身者で、都会にでて初めて実家の田舎のよさに気づいたという意見を共有しました。昔から地域に受けつがれている知恵や得意分野を大切にしたいと話し合いました」
カフェ開始前にコメントを聞かせてくれた牧野さんからは「今回初めて参加させていただきましたが、こんなに長い時間エコについて考えたことがなかったので、いい刺激になりました。海外のインフラを整える仕事に就きたいと考えていますが、『地元の人のためになるのか?』という視点を持つことが大切だという気づきを、カフェを通じていただきました」という感想がありました。
ワールドカフェの間、日本人は「頑張っている」という意見と「途上国や新興国の人たちに比べてやる気が欠け、たるんでいる」という2つの異なる意見が出ていたため、参加者に意見を聞いてみると約65%の人が「たるんでいる」という方に手を挙げました。
「豊かで、幸せで、たるんでいる日本人ということでしょうか?」と、森さん。