「日本が世界からどう見られているか」という点から対話がスタートしたテーブルがありました。
「日本というと先進国で、とても都会的というイメージを想像する人が多いように思うのですが、自然が豊かな国だということを伝えたいと思います」と話したのは、海外に多く訪れているという時任さん。
ゲストの竹内さんからは「海外の人に、日本の国土の7割が森だというと驚かれます。海外の人には東京のイメージが強いのかもしれないですね」という意見がありました。
日本人の特徴から対話をスタートしたテーブルもありました。
「日本人は謙虚という特徴があります。幸福度が低いという調査がでているのはその謙虚さの表れで、向上心が高いという意味にも読み取れるかもしれません」。「日本人の控えめで、真面目なところは、海外の人から見ると、少しネガティブ（あまり積極的でないという意味）に見えるのかもしれませんね」。「海外の留学生から、日本人は優しいと言われてます。親切で、世話好きな人たちと思われているようです」。「東日本大震災の時、日本人のマナーのよさや我慢強さが海外の人たちに驚かれたという話もありますね」。「政治への関心が低いですよね。確かに行動を起こそうという人たちは増えているかもしれないですけれど、投票率はとても低いです」。「今の日本は十分に経済発展してしまったので、逆に昔ほどの勤勉さはなくなっているような気もします。自分たちでやる、というより、誰かにやってもらいたいという気持ちが強い、主体性に欠けるようなところもあるかもしれません・・・」。
経済的な側面からの考察もありました。
「日本は資源が少なくてエネルギー自給率が低い国です。多くの国にとって、日本は輸出の相手国でもあります」。「日本製の製品は高品質というイメージがあります。高品質のエコカーの開発が進んだのも、もともと開発力が高かったのと、資源が少ないからこその工夫があってのことだと思います」。「サービスがとてもいいと言われていますね。挨拶もいいですし、チップもないのに、これほど接客態度のいい国は珍しいと言われています」。
同じ問いでも、テーブルによってさまざまな対話の広がりをみせているようです。
