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第44回エコ×エネ・カフェ『「持続可能な社会をつくる森とのつきあい方」~建築の民主化が拓く新たな世界~』開催速報

  • 2023年12月4日
  • 緑のgoo編集部
43回カフェ速報記事

 2023年11月28日(火)に、第44回エコ×エネ・カフェ『「持続可能な社会をつくる森とのつきあい方」~建築の民主化が拓く新たな世界~』をオンラインで開催しました。

 エコ×エネ・カフェは「エコロジーとエネルギーのバランスのとれた社会の実現」を目指し、ゲストの話をきっかけに気軽で真面目な対話を楽しみながら学び合うJ-POWERの社会貢献活動プログラムです。2009年から始まり、今回で44回目を迎えました。
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 今回のテーマは「持続可能な社会と森林」です。森林といえばエコのイメージが強いですが、ダムでの水力発電やバイオマスなどエネルギーとも深い関わりがあります。水力発電の国内シェア第2位のJ-POWERは約4.800haの森林を保有していることから、デジタル技術で持続可能な林業に貢献するスタートアップ企業VUILD株式会社に出資して協働しています。

 ゲストはVUILD株式会社取締役COO、林業プロデューサーの井上達哉さんです。岡山県西粟倉村で職住一体のリモートワークを続けながら、マイクロ6次産業化の推進、タンコロ運動、山主を面白がる会、ちょうどいい材木ラジオなど、持続可能な地域と森林のための多様な活動を行っています。

 森林を次の世代につなげていくためにはどのようにすればいいのでしょうか?今回はJ-POWER 経営企画部 経営企画室でスタートアップへの投資に関わる井手一久さんも交えて、木材加工のクラウドサービスを使った、専門知識がなくても誰もがものづくりができる社会を可能にするVUILDの最新技術や、VUILDが提唱する「つくる」と「生きる」がつながる社会、「楽しい」をキーワードにした持続可能性のお話を聞き、対話の時間を持ちました。

43回カフェ速報記事 井上 達哉(いのうえ たつや)氏
VUILD株式会社取締役COO、林業プロデューサー

参加者同士の対話の時間

 ゲストトークの後は、参加者がブレイクアウトルーム(小部屋)にわかれて、ゲストの話から感じたこと、気づいたことについて自由に語り合いました。

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「VUILDの技術で世界の様々な問題が解決できそう」「機能性を考えると、建築はプロに任せたほうがいいのでは?建築の民主化に不安を感じる」「日本の森林は課題が山積みでどこから手をつけていいのかわからなかったので、小さいところからきちんと形にしているVUILDの取り組みはすごい」「どうしてもべき論になってしまうので、楽しみながらやることは難しい」「日本のスタートアップ企業の底力を感じた」など、さまざまな意見が交換されました。

エコ×エネ・カフェを終えて

 学生時代にエコ×エネ体験ツアーに参加したことがきっかけで参加したという会社員の川又理乃さんは「今日は参加できてとても楽しかったです。最近はあまりできていませんでしたが、やはりいろいろな人と話すことは楽しいし、学びになりますね。建設関係の会社に勤めていますが、普段は主にパソコンに向かって仕事をしています。今日のお話を聞いて、もっと現場に行って現地の方や森とふれあう機会を増やしたいと思いました。明日から会社の人とも意見を言いあったりして、外とのふれあいを増やしていこうと思います」と感想を聞かせてくれました。

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 ゲストの井上さんからは「今日は楽しかったです。そして井手さんとお話しができて、あらためてJ-POWERさんに出資していただいてよかったなと感じました。持続可能な地域と森林のためにまだまだやりたいことはたくさんあります。例えば低質材をどのように製品化するか、そしてそれをどのように会社の仕事として成立させるか。課題はどれも簡単ではありませんが、楽しくなければ活動は続きません。時には世間からはみ出しながらも、楽しくやっていきたいと思います」というメッセージをいただきました。

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 次回の記事では、第44回エコ×エネ・カフェ『「持続可能な社会をつくる森とのつきあい方」~建築の民主化が拓く新たな世界~』について更に詳しくご紹介します。参加者からの質問にゲストが答える全体セッションの様子もレポートしていきますのでご期待ください。

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