ゲストトークの後は、参加者がブレイクアウトルーム(小部屋)にわかれて、ゲストの話から感じたこと、気づいたことについて自由に語り合いました。
「毎日の生活の中で地域のつながりをつくっておけば、いざという時に助け合える」「地震に対する防災は考えたことがあるが、気象災害についてはあまり考えたことがなかった」「普段からハザードマップを見たり、シミュレーションをしたりすることが重要だと思う」「都市部に住んでいるので、気象災害のリアリティがなく何をしていいかわからない」など、さまざまな意見が交換されました。
早田さんの活動に興味があり参加したという会社員の高橋克実さんは、「今日は興味深いお話がたくさん聞けました。地震と違って天気は予想できるので、どこかで気象災害をあまく見ていました。でも早田さんのお話の中で『地震では壊れるものも多いけれど大丈夫なものもある。でも水害は家の中を洗濯機で回したみたいに全部がダメになってしまう』ということを聞き、あらためて気象災害の深刻さに気づきました。今日の学びを生かし、自分にできることをやっていこうと思います」と感想を聞かせてくれました。
ゲストの早田さんからは「参加者のみなさんが素晴らしい意見やアイディアをお持ちで、また実際に行動されている方も多くてびっくりしました。世界的に気候が変動している中、地域に向き合い災害と付き合っていくことが広まるといいなと思います。熊本地震の時、うまく運営できていた避難所はすべて元々の地域コミュニティがしっかりしていたところでした。熊本には「できることをできる範囲でやる」という意味の『できるしこ』という言葉があります。普段から顔を合わせて話しているような地域は、みなさんが自然と『できるしこ』をやっていました。どんな小さなことでも自分のできることを見つけて実践していくことが大切だと思います」というメッセージをいただきました。
次回の記事では、第43回エコ×エネ・カフェ『「激甚化する自然災害に備える」命をまもり、地域と災害と、どう向き合うか』について更に詳しくご紹介します。参加者からの質問にゲストが答える全体セッションの様子もレポートしていきますのでご期待ください。