豊かさや幸せを感じる時として、ほとんどのテーブルで「美味しいものを食べている時」「家族との団らんの時」「友達と過ごしている時」といった意見が出されました。
「豊かさ」という点については、「趣味に取り組んだり、自分を成長させる体験を積んでいると、充実した時間を過ごしているなと実感し、それが豊かさなのかなと思います」。「生活するのに困らず、将来も安心して生活できるだけのお金があれば豊かと言えるのではないかと思います」という声や、「そもそも選択肢があること自体が豊かである証拠かもしれないですよね」。「困っている人に差し出せるものがある状態を、豊かさがあるというのではないかと考えます」などという声があがりました。
また、「幸せ」については「人から褒められた時に幸せと感じたり、大変な状況に置かれている人を見て、『自分は恵まれているな』と実感した時に幸せを感じたりします。幸せは相対的なものかもしれません」という意見や「幸せはあくまでも主観的なものなので、同じ状況に置かれていても、その人が幸せを感じ取る能力によって幸せなのか不幸かという評価は変わってくると思います。悩みでさえも幸せと感じ取る人もいますし、悩みがあるから不幸と感じる人もいますよね」という意見が寄せられました。
「豊かさと幸せは比例するか」という問いに関しては、「何を幸せと感じるかは個人差があることなので、一般化するのは難しいと思う」。「一般的には比例していると思うけれど、個人的にはしていないと思っています。豊かさは追い求めるとキリがないので、どこまでを求めるかを決めておかないと、どこまでいっても幸せが感じられなくなってしまう。最低限のラインだとか、どこまでは手に入れたいという欲望のラインを、それぞれの人がどう捉えるかによって違ってくることだと思います」という声がありました。
なかには「ある程度経済成長が進むと、求める幸せの定義が変わってくるような気もしました。より豊かになることがより幸せになるという時期が、ある時点から、豊かになっても必ずしも幸せとは限らない、という状況になってくるように思います。日本の歴史を振り返り、その因果関係を調べてみるのも面白いと思いました」と言った意見もありました。