持続可能な開発のための教育(ESD)を通じてSDGsの達成に取り組む、前江東区立八名川小学校長の手島利夫先生による特別授業「学校教育での実践」と「全体セッション」についてお伝えします。
→手島利夫先生による特別授業vol.2「SDGsワークショップ」はこちら
【目次】
①:学校教育での実践と全体セッション
②:学びに火をつけるために
③:地域と連携した学び
④:カリキュラム・マネジメントの真髄
⑤:対話セッション – 特別授業を受けて -
⑥:全体セッション
⑦:まとめ
森さん(以下、森):では、ここからは学校教育ではどんなことを行なっているのかということについて話してもらおうと思います。
手島先生(以下、手島):例えば、CO2削減の問題について紹介します。いま、学校ではNPOとかと連携しながら豊かな学びをつくろうという動きがあります。その学びを世界に向けて発信するなんてことまでできたら素敵だなあと思って授業をつくってみました。
これがESDカレンダーでつくった、5年生の授業です。1学期には農業の授業もありますし2学期は工業の授業もあります。学校のある江東区でもいろいろなものが提供されたりするのですが、イベントの時だけやってみたり、やらされているという感じの間は本当には人が育たないんですね。企業も出前授業をやったりしていますが、教育としては、どうやって子どもたち一人ひとりの心に火をつけて問題意識を持続していくかを考えてないと駄目なんです。