鳥貴族、40周年で創業の地・俊徳道に1号店再現 記念館を併設

  • 2025年5月2日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 今年40周年を迎える焼き鳥チェーン「鳥貴族」(大阪市)が5月1日、1号店を再現した「鳥貴族 俊徳店」(東大阪市永和1)を期間限定でオープンした。(東大阪経済新聞)

 大倉忠司社長、SUPER EIGHTの大倉忠義さんらがテープカットを行った

 鳥貴族創業者でエターナルホスピタリティグループ社長の大倉忠司さんが飲食店や焼き鳥店で経験を積んだ後、1985(昭和60)年5月1日、近鉄大阪線俊徳道駅前に鳥貴族1号店となる「俊徳店」をオープン。大倉社長は東大阪市の永和・俊徳道地域出身で、「知り合いで店を成り立たせるのが嫌で、実力で繁盛させたかったため最初は八尾で物件を探していたが、俊徳駅前商店街の物件が思っていた家賃の3分の1だったので決めた」と振り返る。10坪27席の店で、2年目にはメニュー全品250円均一の店とした。

 1号店復活プロジェクトは39周年を迎えた昨年、大倉社長の長男で「SUPER EIGHT」の大倉忠義さんがSNSで「ポップアップでもいいから1号店を復活させてほしい」とメッセージを送ったことがきっかけ。忠義さんは1985(昭和60)年5月16日生まれで、今年40歳を迎える。大倉社長は「最初は冗談だろうと思ったが、これまでお互いに何か発信をしていても絡むことはなかったので、直接言ってきたということは本気だと思った。協力してくれるの?と聞いたら、協力するよということで、社内でプロジェクトが立ち上がった」という。

 1号店は2008(平成20)年まで営業していたが、俊徳道駅前の再開発のため閉店。現在はロータリーとなっているため、1号店を再現した「俊徳店」は、俊徳道駅近くの別の場所でオープンした。外観と店内だけでなく、看板デザインも当時の物を再現した。現在も使われている「鳥貴族」の文字は、大倉社長自らデザインしたものという。1号店と同じ27席を設け、横並びで座るテーブル席14席、カウンター席13席を設ける。大倉社長が書いていたという手描きPOPも再現した。大倉社長は「店に入った瞬間、ここまでよく再現したなと思った」と話す。

 メニューは創業当時のメニューを再現し、当時の価格に合わせて全品250円で提供する(6月1日以降は350円均一)。創業時から若い人や女性をターゲットにしていたことから開発し、人気メニューとなった「鳥平焼」「鳥チーズ焼」などの創作メニューも当時のレシピを基に再現した。1号店で提供していた焼酎ハイボールの素「ホイス」も用意し、レモン割りやライム割りなど7種類を提供する。

 大倉社長は「まさか息子と40周年企画をコラボでするとは思いもよらなかったので、信じられない反面、幸せだとも思う」と笑顔を見せる。大倉社長とともにオープニングセレモニーに登壇した忠義さんは「普段はあまり人がいない地元だが、こんなに人があふれかえっている光景を見られてすごく幸せ。1号店そのままに復刻した姿を見て小さい頃を思い出し、地元も変わっていく中で、どんどん店舗数を増やしていく父親の仕事、鳥貴族の皆さんの仕事のすごさを感じた。40周年をきっかけに店舗数を伸ばしていく姿を、41年目からはまた息子として楽しみにさせてもらいたい」と話す。

 営業時間は17時~22時。10月31日まで。2階の鳥貴族記念館は6月オープン予定。

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