
岡山を代表する観光地の倉敷美観地区には、古い町家や蔵をリノベーションしたすてきなお店がたくさんあります。今回は、倉敷の町家で瀬戸内食材を使った独創的な料理が味わえるレストランをクローズアップ。倉敷らしさを感じる古民家空間で、ランチはいかがですか?
江戸時代から残る塗屋(ぬりや)造の町家やなまこ壁の蔵が川沿いに並び、その美しい景観が多くの人を魅了している倉敷美観地区。クラシカルなムード漂う町並みを歩き、「ひやさい」と呼ばれる細い路地を抜けた先に、築100年の町家をリノベーションした隠れ家レストラン「然味-sami-」があります。
「然味-sami-」が提案するのは、温暖で自然豊かな瀬戸内の食材を主役にしたイノベーティブ・フュージョン料理。「自然との柔(にこ)やかな調和」をコンセプトに、地元の生産者から仕入れた旬の食材で作る料理をランチ、ディナーともに予約制のコースでいただくことができます。
美観地区の町歩きとあわせて楽しむなら、ランチがおすすめ。ランチコースは2種類から選ぶことができ、瀬戸内の恵みが詰まった洗練された料理の数々を満喫することができます。たとえば、仕掛けが楽しいアミューズ、昆布ベースの白だしを加えた野菜スープ、パスタのようにオリーブオイルで風味付けしたそばなど、多彩な食材を多様な調理法で独創的に昇華させた料理が魅力です。
瀬戸内の食材を駆使した繊細で美しい料理には、お酒もぴったり。ソムリエがセレクトしたワインや日本酒とのペアリングも楽しみのひとつです。岡山県北のワイナリー「domaine tetta(ドメーヌ テッタ)」のナチュラルワインや雄町米の日本酒など、岡山ならではの一杯をぜひ。
にぎわう倉敷の中心地にありながら、少し奥まっているため静けさに包まれている「然味-sami-」。やわらかな陽光が差し込む町家を再生した店内は、まさに隠れ家のような落ち着いた雰囲気です。席につくとテーブル上のウェルカムフラワーが迎えてくれます。
日本家屋独特の光と影のコントラストが心地いい空間には、ペンダントライトが灯るテーブル席、オープンキッチンを臨むカウンター席、坪庭を眺めながら食事ができる半個室もそろいます。倉敷美観地区の町家空間で、瀬戸内の魅力あふれる料理を味わってみませんか?