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「インターネット自然研究所」 詳細解説

読み:
いんたーねっとしぜんけんきゅうじょ
英名:
Internet Nature Institute

日本には、国立公園里山干潟など世界に誇るべき美しい自然がたくさんある。こうした自然をそのままの姿で後世へと残していくには、多くの人が自然の価値を実感し、守ることの大切さを知ることが必要だ。このため、環境省の自然環境局は2001年7月、日本の自然環境に関する情報を提供するホームページの「インターネット自然研究所」を開設した。同サイトでは、自然に関する情報をわかりやすく伝えるため、インターネットに加えて遠隔操作カメラやGIS、GPSなど、IT(情報技術)を駆使したさまざまな工夫が凝らされている。

なかでも人気のコンテンツが、「国立公園・野生生物ライブ映像」だ。北海道から沖縄まで全国43カ所に設置されたモニタリング用カメラを通じて、尾瀬屋久島などの国立公園や、タンチョウやイリオモテヤマネコなどの野生動物が見える場所、高山帯や海中などさまざまな自然の姿を、リアルタイムで公開している。映像は日中1時間に1回更新されるため、全国各地の自然の様子はもちろん、天気の状況などをチェックすることも可能だ。しかも、撮影された映像は過去5年分がデータベースとして保存されているため、見たい日の画像を検索して調べることができる。なお、富士山と草津には動画カメラが設置されている。

また、世界遺産条約に基づいて登録された世界自然遺産である、屋久島、白神山地知床の3カ所について、豊かな自然環境とそこに暮らす生き物の生態などを紹介している。さらに、環境省が選んだ日本の重要湿地500カ所を地図で検索できるデータベースや、想像上の島である「みずが島」を舞台としたゲームやクイズを通じて、水辺の自然と生き物を守ることの大切さを学ぶことができる楽しいコンテンツも用意されている。

一方、「RDB(希少な野生生物)図鑑」では、レッドデータブック(RDB)に掲載された種の中から、とくに身近な動植物100種を選んで紹介。どんな生き物が絶滅の危機にあり、どこに生息しているのかがよくわかる。また、「渡り鳥生息地ネットワーク」のコンテンツでは、渡り鳥の生息地を守るための「フライウェイネットワーク」の一環として、その活動内容や、日本に飛来する渡り鳥に関する情報提供を行っている。このほかにも、日本に生息する猛禽類の種を特定するための図鑑や、四季の自然の移り変わりを学ぶことができる学習室などがある。

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