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第3回 「エネルギーの未来はどこに向かっているのか?」田井中 慎 氏、岩口 翔 氏

  • 2010年2月25日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ

岩口さん「今度は海外の自然エネルギー導入の取り組みについて見てみましょう。例えば、風力発電。デンマーク政府は『エネルギー21計画』を掲げ、2030年までに4,000MWの海上風力タービンを設置することを予定しています。デンマークでは2008年時点で国内電力供給の20%を風力でまかなっています。こういったことは土地柄、立地条件にも関わることですので、一概に日本の状況と比較はできませんが、ちょっとすごいことですよね」


デンマークの風力発電
デンマークの風力発電
ドイツの買取価格設定
ドイツの買取価格設定

岩口さん「ドイツの場合は、買い取り価格制度という保証制度が発達しています。つまり再生可能エネルギーにより作られた電気を通常価格よりも高い値段で買い取ることを、国が保証しているのです。自然エネルギーの普及は、企業の努力だけではまかなえません。デンマークやドイツの様に、国の政策による支援も必要です」


図:2050年の社会像
図:2050年の社会像
図:2010年にあるべき姿(1)
図:2010年にあるべき姿(1)
図:2010年にあるべき姿(2)
図:2010年にあるべき姿(2)

岩口さん「田井中さんから先ほど人口の話がありましたが、2050年には社会の構造も現在と異なるということも考えなくてはなりません。『カー・シェアリング』という考えがありますが、あんな風にモノを買う時代から共有することが主流になる社会がくるかもしれない。未来はどうなっていくのか。これから2050年のエネルギーについてワークシートを書いていただきますが、自分なりの社会像をイメージして、自分自身で考えてほしいと思います」

図:「わたしたちの未来は・・・」
図:「わたしたちの未来は・・・」

田井中さん「バランス感覚のある考え方を持つということが、本当に大切になってきますね。これからの時代は、なぜこの電力は高いのか、なぜこれが必要なのか、そういうことをみんなで話し合って合意形成していくことがますます重要になってきます。その時に考えてほしいのは『コミュニケーションする主体は果たして誰なのだろう』ということ。安心というのは供給側である企業だけではなく、消費者も納得できることでなくてはならない。そういう視点を意識すると、この先の議論がよりリアルになるのではないかと思います」


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