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第3回 「エネルギーの未来はどこに向かっているのか?」田井中 慎 氏、岩口 翔 氏

  • 2010年2月25日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ

エコ×エネ・リレートーク: 「エネルギーの未来はどこに向かっているのか?」

4CYCLE田井中さん
4CYCLE田井中さん

田井中さん「私はコミュニケーションデザインプランナーとして活動しています。会社名の4CYCLEの『CYCLE』には循環という意味があります。情報の循環をよくする、コミュニケーションをデザインしよう。そのような想いを持って、『食の安全・安心』というテーマに取り組んでいます」

岩口さん「今日は皆さんが対話する『2050年の社会とは』に辿り着くように、これから二人でリレートークをすすめたいと思います」


田井中さん(左)と岩口さん(右)
田井中さん(左)と
岩口さん(右)
図:「第3回エコ×エネ・カフェ」
図:「第3回エコ×エネ・カフェ」
テーブルごとの自己紹介は和やかな雰囲気。
図:地球温暖化防止に向けた
国内外の動向
岩口さんのプレゼンテーションに耳を傾ける参加者たち
岩口さんのプレゼンテーションに耳を傾ける参加者たち
岩口さんのプレゼンテーションに耳を傾ける参加者たち

岩口さんのプレゼンテーションに耳を傾ける参加者たち

岩口さん「温暖化防止の議論では、『温室効果ガス(CO2)の削減率をどうするか』が議論となっています。昨年6月、麻生政権は2020年までに日本は温室効果ガスの排出量を05年比で15%削減する(90年比は8%減)と発表。そして同年9月、鳩山政権は2025年までに90年比で25%削減すると掲げています。90年比では前政権が掲げたよりも17%も増えています。これは、産業界の活動を大幅に抑制しなくては、現時点では到底達成し得ない数値です。けれども、地球の未来のためには達成を目指していかなくてはならない。ではそのためには、一体何をすることが必要なのでしょうか」

図:家庭からの二酸化炭素排出量
図:家庭からの二酸化炭素排出量
図:部門別 二酸化炭素排出量(1)
図:部門別 二酸化炭素排出量(1)

岩口さん「表に示したとおり、家庭からの二酸化炭素排出量の内訳の40%以上が電気です。ですから、私たちが生活で利用する電気の使い方も考えていかなければなりませんね。また、日本の温室効果ガス排出の94.1%が二酸化炭素によるもの。そしてそれを部門別でみると、産業部門によるもの、つまり企業活動によるものも多いということがわかります」

図:部門別 二酸化炭素排出量(2)
図:部門別 二酸化炭素排出量(2)

岩口さん「総電力需要をみると、2008年度では10,330億kWh。例えば、NTTグループの電気購入量は86.8億kWhですので、日本全体の電力購入量の0.9%、つまり約1%です。通信事業にはサーバー、パソコン、電話、交換機など、大量の電力が必要になります」

メモを取る参加者の姿も
メモを取る参加者の姿も
メモを取る参加者の姿も
メモを取る参加者の姿も
メモを取る参加者の姿も

メモを取る参加者の姿も

岩口さん「電力がなければ私たちの事業は展開できませんので、その状況を踏まえた上で、全社をあげて省エネに取り組んでいます。しかし、それだけでは限界がある。そこで、自社の電力を自社で少しでも賄おうと、自然エネルギーの発電・使用に取り組んでいます」

図:NTTグループとしての取り組み
図:NTTグループとしての
取り組み
図:CSRの考え方
図:CSRの考え方
トークリレーは岩口さんから田井中さんへバトンタッチ
トークリレーは岩口さんから
田井中さんへバトンタッチ

岩口さん「CSRは本来、本業に通じたものであるべきです。NTTグループにとっては電力がなくなったら事業が継続できない。つまり、電力への取り組みは本業に通じる切実な問題なのです。しかし、「電力消費を抑えて、温室効果ガスを削減する」という社会的課題への貢献は、NTTグループだけでは限界があります。国と協力したり、消費者を巻き込んだ活動が必要なんですね」


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