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「もったいない」 詳細解説

読み:
もったいない
英名:
MOTTAINAI

もったいない」は「勿体無い」と書き、まだ使える物を捨ててしまったり、使わずにそのままにしておいたりして無駄にしてしまうのを惜しむ時に使われる言葉だ。「捨ててしまうのはもったいない」「倉庫にしまっておくのはもったいない」などのように用いられる。また、「私にはもったいないお褒めの言葉」のように、身に過ぎておそれ多いことを表すこともある。元をたどれば、不都合であることや、位の高い人に対して恐れ多いことなどを表す古語だ。

ケニアの環境副大臣(当時)のワンガリ・マータイさんが、2005年2月に来日した際にこの言葉を知り、環境保全の標語として世界に広めようと呼びかけたことから注目されるようになった。マータイさんは、砂漠化がすすむアフリカに緑を増やそうと、1977年から有志とともに「グリーンベルト運動」を創設して植林活動を開始。2004年にノーベル平和賞を受賞している。マータイさんは、資源を大切にして持続可能的に利用していくための考え方、リデュース(Reduce:削減)、リユース(Reuse:再利用)、リサイクル(Recycle:再生)の3Rをたった一語で表している「もったいない」という言葉に深い感銘を受けた。

そして、「もったいない=MOTTAINAI」を世界共通の環境標語とすることで、環境に負担をかけない生き方を広めるべきであると主張。循環型社会の構築と持続可能な社会の実現を目指して、国連の「女性の地位向上委員会」閣僚級会合などの場でも紹介した。こうした動向を受けて、環境省は2005年、買い物袋(マイバッグ)を「もったいないバッグ」と名付けたり、「もったいないふろしき」をつくったりするなどキャンペーンを展開した。

また、2010年版環境・循環型社会・生物多様性白書では、わが国の持続可能性を踏まえた価値観である「もったいない」をグローバル・スタンダードとして世界へ発信していくべきであると強調している。「もったいない」という言葉とその理念を踏まえ、日本古来の生活様式に思いをはせて、物を捨てずに繰り返し大切に使う生活をこころがけるようにしよう。

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