非常用発電機や貯水槽が大規模自然災害の対策として設置されていることもポイントです。例えば、洗面所の水は、災害時には温水から常温水に切り替わるなど、細かな設定にも配慮がなされています。
壁面には国産材を活用。白い壁で囲まれた空間に木材が設置されたデザインは、フロア内の位置を確認するのにも役立ちますし、屋内にいても自然の癒しが感じられるよう配慮されています。また、ビルの外装には壁面緑化が施されています。
広大な緑地には、水辺空間や丘陵が設けられています。緑の配置は、周辺地域の生態系ネットワークに配慮して、在来種を中心に行いました。日本ならではの四季の味わいを楽しめる植栽が選ばれていることも特徴です。
水辺を身近に感じるプロムナード。緑地には定時になると雨水を利用した水蒸気が放たれます。
「自然環境への配慮」と、「人の感じる快適さ」の両方を意識したランドスケープデザインが、シーズンテラスの大きな特徴のひとつです。
ビルの内外には、発電電力を可視化したパネルが設置されており、自然エネルギー発電によるエコが実感できます。屋内スペースも風の流れを意識してデザインされるなど、隅々に至るまで、心地よい空間づくりへのこだわりが感じられ、働く人たちの知的生産性の向上にもつながっています。