会場：環境配慮型ビルに対する、周りからの視線をどう感じますか？例えば、地域住民はどう評価しているでしょう。周囲に対する「価値の見える化」についてはどう考えますか？
久保田：今日のように、このビルの付加価値を知っていただく機会を提供することは大切なことだと思います。太陽光発電の発電量などを可視化して、エコを実感できるようにすることなども重要でしょう。こういう環境配慮型ビルに入るテナントさんは、企業の発行する環境報告書等に積極的に記し、環境に対する高い意識を持っているということを社会にアピールするといいですね。なお、地域への貢献が実際に成果をあげるには、ビルの竣工から、数年ほどの時間を要すると言えるかもしれませんね。
会場：多様な立場の人たちが、エコというひとつの目標に向けて取り組むことの意義を感じました。企業には社会的課題に対応していくことが求められていますが、このプロジェクトには、そういったことを意識したビジョンがあり、具体的な取り組みからも、それらに取り組む姿勢やメッセージを感じました。
仁藤：普段は施工業者など、業界の関係者の方とお話をして進めていますが、今日は学生の方や一般の方など、多様な方とお話ができて、大変参考になりました。いろいろな意見に耳をかたむけることが大事だと、デベロッパーとして改めて思いました。ところで、冒頭に「このビルをみて環境配慮型をどの程度感じるか」という問いがありましたが、ツアーを経て「環境に取り組んでいると感じた」という方は増えたでしょうか……。
この問いに対しては全員が挙手。ゲストの皆さんからは、本日のミッション達成という、安堵の笑顔が溢れました。
J-POWERの藤木さんからは「電力会社も長期な視点で発電所設計などを行っていますが、都市開発も、ライフスタイルや社会の変化を見据えた長期視点で事業を進めていらっしゃるのだと、改めて実感しました。生産の現場では省エネが進んでいますが、これからは家庭やオフィスビルでの省エネが課題だと言われています。このようなスマートビル、環境配慮型ビルが広がればよいと率直に感じました」とメッセージがありました。
緑のgoo（NTTレゾナント）の佐藤プロデューサからは「まさか東京のオフィスビルで自然と人の営みがリンクした心地よい空間を体験できるとは思ってもみませんでした。そして、その空間作りのために日本の最新技術や知恵が結集されていたことに感動しました！こうした自然と人の営みがリンクした空間がその土地その土地に適したカタチで日本中に広がっていって欲しいと思います」とメッセージがありました。
