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「お父ちゃん、死んだよ」壮絶な人生は母のこの言葉から始まった!92歳おばあちゃんの奇跡の実話を漫画化した作者とモデルになったキヨさんに話を聞いた

  • 2024年4月26日
  • Walkerplus

ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagram(@yuppe2)で、エッセイ漫画を描いている漫画家のゆっぺさん。なかでも、2021年12月から執筆してきた「親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話」は完結後、2024年2月に電子書籍が発売!読者からは「(ほかの人にも)読んでみてほしい」「大変な生涯」「人生で一番大切なことが書いてある漫画」など感動の声が続出している。

そんな話題の「親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話」だが、4月28日の「シニアーズデイ(シニアの日)」を前に、作者であるゆっぺさんと漫画で描かれている現在92歳のおばあちゃん・キヨさんに、インタビューを敢行!制作秘話やキヨさんの現在などをお伝えしたい。


本作では、ゆっぺさんの祖母“キヨさん”の幼少期からの実話が描かれている。幼いころは貧しいながら幸せに暮らしていたのだが、ある日突然訪れた父の死から、状況が一変!!何も知らずに連れて行かれた叔父の家で、衝撃の事実を知るキヨ。彼女の運命はそこから、大きく変わっていく…!

■キヨさんと作者であり孫のゆっぺさんに話を聞いた
主人公であるキヨさんと、作者でキヨさんの孫であるゆっぺさんに、本作について話を伺った。

――まずは、キヨさんにお話を伺いたいと思います。ゆっぺさんから、漫画化にすると聞かれたときは、どう思いましたか?

【キヨ】まさか、孫が漫画化してくれるとは思ってもみなかったので、驚きました。人には言えなかった話を孫(ゆっぺさん)に話したら、胸がすーっとしたの。これまでの人生については、恥ずかしくて他人はもちろん、自分の子どもにも言えなかったから。聞いてもらえたことで、これまでの人生の(つらかった)ことを考えなくなりました。

――ゆっぺさんが描いた本作は、たくさんの方に読まれています。それについてはどうですか?

とてもうれしいです。それに、孫が“かわいいおばあ”に描いてくれたのもうれしいです。

――今までの人生を振り返って、一番幸せだなと感じたのはいつですか?

自分の子どもが大きくなって、夫がいろいろなところへ旅行に連れて行ってくれたけれど、それはそんなにうれしくなかったです。今が一番幸せです!

――今、何をしているときが一番幸せですか?

本を見ながらの手まり作りが楽しいです。(インタビューした)今日も、午前中は雨だったので手まり作りをしていました。

――次は、ゆっぺさんにお話しを伺いたいと思います。キヨさんのお話を漫画化しようと思われたきっかけは?

【ゆっぺ】私だけひとりで聞くにはもったいない、と思ったのがきっかけです。たぶん、おばあちゃんと同じ世代の方は似たようなことを経験されている人が多いと思いますが、戦争のころなど昔のことを語れる方はどんどん少なくなっていますよね。そのころの話をどのくらいの人が(後世に)残していけるかな、と考えたときに、私が残して誰かがそれを読んでくれて、何か思ってもらえることがあるなら、描く意味があるかなと思いました。

――キヨさんの(本作で描かれた)お話は、幼いころから聞かれていたのですか?

【ゆっぺ】コロナ禍のときに初めて聞きました。家族でお茶を飲んでいたら、私の母に昔の話をポロっと話していたことがあって。その内容が、それまで知らないおばあちゃんの話だったので「もうちょっと詳しく聞かせてほしい」と言ったら、ものすごい量の話が出てきて(笑)。「じゃあ、これはもう描かなきゃ」と思いました。

――本作で一番伝えたいことは?

【ゆっぺ】一番伝えたかったのは、戦争のころの話と、つらい経験があってもどうやって気持ちを持っていくかで結果は変わってくるという点です。特に、気持ちの持ち方については、昔だけでなく現代に通ずるところがあるかなと思います。たとえば、つらい経験や生い立ちが背景にあり、人や自分を殺めてしまうというケースもあります。ですが、おばあちゃんはつらい経験をしたけど、そうはならず「今が一番幸せ」と言っています。それはどうしてかな、と思ったときにおばあちゃんの人生を描くことで、読んでくださる方に何かヒントになるかな、と思いました。


過酷な人生をどうやって生き抜いたのか…キヨさんの生き方は現代を生きる私たちにもきっと参考になるはず。まだの人はぜひ「親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話」を読んでみてほしい。

取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)、キヨ

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