最初のテーブルに一人だけを残し、他のメンバーは席替えをして第2ラウンドへと移ります。先ほど話し合ったことを新しいメンバーで共有し、新しいテーマでの対話がスタートしました。
海外の先進的な仕組みを取り入れるべきという意見がありました。
「再生可能エネルギー先進国であるドイツやスウェーデンのしくみには、風力発電など、日本にも取り入れることができそうなものがあるようです。こういったものを取り入れるための投資にお金を使うと良いと思います」「新エネ開発のために投資するということが良いと思います。化石燃料を海外から仕入れることのコストがあるということでしたが、研究開発をすれば、自国の資源からつくれるエネルギーも開発できるような気がするんです」
一方で、日本固有の特長を活かした計画を検討すべきという意見がありました。
「日本の地形を活かした発電に投資すべきだと思います。たとえば海の上に発電所をつくるような新技術の開発など」「日本の自然資源を活用することを考えると、風力よりもバイオマスが良いのではないでしょうか。森林がたくさんあるわけですし、木質バイオマスを使う事業を考えると、森林再生にもなり、雇用が生まれます。国の政策という意味では、そういう事業にお金をかけるべきではないかと思います」
エネルギー問題は世界共通のものなので、新しいエネルギー技術の開発を海外と共同で進めると良いという意見もありました。
活用用途に優先順位をつけるという観点から、こんな意見もありました。
「3兆円かけられるならば、公共施設など、人が集まる施設に省エネ器機を導入することから先ず着手すると良いのではないかと思います」
「新しい発電所をつくるには、土地の確保などの課題もあってとても大変だと聞きます。今ある老朽化した施設を新しいものに置き換えるようなことに優先順位をおくことが最も効果的なお金の使い方であるように思います」