省エネを実感できるエコ改修がしたいと言う声がありました。
「500万円あれば、省エネのためにできることはたくさんあると思うけれど、実際の効果を感じるためには、断熱材やグリーンカーテンなど、生活をしながら省エネが実感できる部分にお金をかけることが心理的にも効果があるように思います」
「エアコンの利用によるエネルギー消費が大きいと思いますが、エアコン無しで生活することは考えられません。それに女性の一人暮らしの場合は、夜に窓を開けて眠るというのは安全面からも難しいです。強力な防犯ネットのようなものがあれると良いかもしれないですね」
熱と電気の両方を利用することでエネルギー効率もよく環境負荷が少ないということから「コジェネレーションの器機を導入すると良いと思う」という意見もありました。これに対し、荻本さんからは「コジェネは熱を多く使う人にとっては効率的だけれど、そうでない人には非効率になる。暑いところで暮らしている人、寒いところで暮らしている人とで、必要とするエネルギーの質や量が違うので、生活で何が必要かということを検討して適切な選択を上で考えることが必要です」と指摘がありました。
田舎の一軒家の生活だったら省エネが導入しやすいのではないかという声もありました。
「もしも持ち家を持つなら、田舎で暮らすだろうなと思います。近くの川に小さな水力発電をつけたり、ニワトリを飼ったりしてエネルギーも食料も自給自足できるように工夫ができると思います」
同じ家に暮らしていても、家族のエネルギー生活スタイルがバラバラだと省エネ対策を考えるのが難しいという指摘もありました。
「同じ時間にご飯を食べたり、お風呂に入ったりということがあれば効果的かもしれないですが、今の家族は生活スタイルが違うので難しいですよね」「一人暮らしの人が増えていますが、一人暮らしは省エネには向いていないですよね。もしかしたらシェアハウスのように生活スタイルが似ている人たちが暮らす一軒家のような場所ができると良いのかもしれないですね」
取り組むことにモチベーションが必要という声もありました。
「自分だったら絶対、電気自動車への買い替えを選びます。自分が欲しいというものを選んで使わないと、モチベーションも湧かないし、本当にお金があっても実際にやろうという気持ちがしないのではないかと思うので。自分にとってはこれ、という動機がはっきりしているものがあると良いと思います」
「エネルギー対策」という言葉からイメージすることにも、皆さんの個性が感じ取れます。