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第8回 「地域・需要からエネルギーを見てみると」川北 秀人 氏

  • 2012年2月16日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ
エネルギーとエコロジーの関係を考える 〜J-POWER秘書広報部 藤木勇光〜
J-POWER 藤木審議役
J-POWER 藤木審議役

J-POWER(電源開発株式会社)は、戦後急速に増えた電力供給需要に応えるために国策として作られ、2004年に民営化しました。北海道から沖縄まで全国に発電所を持ち、日本で使われるエネルギーの約6%を発電する国内最大の卸電気事業者です。暮らしに密着するエコロジーとエネルギーという大切なことに関わる企業として、企業理念である「エネルギーと環境の共生」について、「エコ×エネ体験プロジェクト」を通じて皆さんと共に考えていきたいと思っています。今年は「これからの日本のエネルギーの未来を語ろう」をテーマに3回のエコ×エネ・カフェを実施して行きます。課題を解く答えはひとつではありません。それを理解した上で、識者から一方的に教わるのではなく、カフェに参加した全ての人の意見を尊重し、気軽に真面目に話し合い、気づきを促すことを通じてお互いが学び合う場を創造していきたいと思っています。このエコ×エネ・カフェがエコロジーとエネルギーを相反するものではなく「つながり」として考えていくきっかけになればと思っています。

東日本大震災被災地でのJ-POWERグループの活動について

今日の川北さんのテーマが「地域」や「共有」ということもあり、東日本大震災の被災地でのJ-POWERグループの復興支援活動について少しご紹介したいと思います。被災者が避難所から仮設住宅に移転する中、個別の住民になかなか目が行き届かなくなることや、コミュニティー形成の難しさといった課題が指摘されていました。そのような状況の中、同じ仮設住宅に暮らす人たちが共通の目的をもった活動に取り組むことがコミュニティーの形成にも役立つのではないかということで考えついたのが、生ごみコンポストを活用した支援活動です。生ごみコンポストは第5回目のエコ×エネ・カフェにもゲストとして登場した株式会社ジェイペックの高倉弘二さん(エコ×エネ体験ツアーでは「ドクター」という愛称で知られています)が開発して北九州や東南アジアで導入を進めているもので、微生物の力を使って生ごみを堆肥にするというリサイクル技術です。被災地ではJ-POWERグループが技術的な指導をしながら、現地では遠野まごころネットさんと連携し、いろいろな人が関わりを持つことでコミュニティー形成が促されるような活動を支援することを心がけています。

参考:第5回目のエコ×エネ・カフェ「魔法のバケツ」と呼ばれる生ごみコンポスト

東日本大震災被災地での活動を報告する藤木さん(左)と話に熱心に耳を傾ける参加者の皆さん
東日本大震災被災地での活動を報告する藤木さん(左)と話に熱心に耳を傾ける参加者の皆さん
東日本大震災被災地での活動を報告する藤木さん(左)と話に熱心に耳を傾ける参加者の皆さん

第8回エコ×エネ・カフェ
「地域・需要からエネルギーを見てみると」

都心から離れた地方ほどエネルギーを自分たちで作る「エネルギーの地産地消」への意識が高くなっています。また、エネルギーを使う私たち(需要側)が供給を制御することについて、「シェア(分かち合い、分かち合うこと)」というキーワードが最近様々な分野で注目されています。第8回目のエコ×エネ・カフェでは、これらを踏まえ、みんなでこれからの日本の未来について考え話し合っていきます。

ゲスト講師:川北 秀人氏 ゲスト講師:川北 秀人氏
1964年 大阪生まれ。87年に京都大学卒業後、株式会社リクルートに入社。国際採用・広報・営業支援などを担当し、91年に退職。その後、国際青年交流NGOの日本代表や国会議員の政策担当秘書などを務め、94年にIIHOE設立。NPOや社会責任志向の企業のマネジメント、NPOと行政との協働の基盤づくり、CSRや環境・社会コミュニケーションの推進を支援している。

「地域・需要からエネルギーを見てみると」
森さんのファシリテーションで「第8回エコ×エネ・カフェ、いよいよスタート
森さんのファシリテーションで「第8回エコ×エネ・カフェ、いよいよスタート

今回で8回目を迎えた「エコ×エネ・カフェ」。定員を上回る応募により会場は満席、そしてエネルギッシュなトークで知られる川北さんがゲストとあって「今回はいつもとちょっと違いますよ」とファシリテーターのBe Nature Schoolの森さんもいつもより少しテンションが高めの様子です。今回は一体どんな学びや気づきに出会うことができるでしょう。いよいよカフェのスタートです。

まずは二択の質問を通じて参加者の意識をチェックしていきます。最初の問いは「あなたにとっての地域とは?」。市町村というイメージか、それとも小学校区というイメージか、地域という言葉からイメージするカバー領域の広さを答えてもらったところ、ほぼ半数ずつという回答が得られました。続いての問いは「2020年の世界の中の日本は?」。「平凡」あるいは「輝いている」二つの選択肢からの回答もまた、ほぼ同数。地域という言葉、そして世界の中の日本からイメージするものは人によって異なるようです。「地域といっても、地球レベル見てみると日本も地域と言えるかもれません。どんな捉え方をするかでイメージするものが変わってきますね」と、言葉を添えたのはゲストの川北さん。国際的な観点から日本や地域の取り組みに関わる川北さんのトークを通じて、参加者の皆さんの意識はどのように変化していくでしょうか。

(左)意識チェック。ピンクと白の紙で答えます
(左)意識チェック。ピンクと白の紙で答えます
(左)意識チェック。ピンクと白の紙で答えます

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