ワールドカフェの後は、全員で振り返りの時間を持ちました。
エコ×エネ・カフェの常連でもある澤渡さんからは「例えば会社に同じ地域から通っている人たちの間で共有を考えることが考えられると思います。その場合、共有するほど仲がよいか、会社で導入する場合の手続きの制約もあるかも知れませんが、節電という目的を便利さに結びつけて考えることが大切なのかもしれないと思いました。また、東京のような自然が少ない地域での地産地消をどう実現するかということも大きな課題だと思いました」という意見がありました。
NTTレゾナントの平原さんからは「一回目、二回目のトークを通じて、思っていた以上に皆さんが社会における人間関係が薄くなっていることを感じているのだなと思いました。家族や人間関係を大切にしたいと考えている人たちがたくさんいるという気づきを得たことが大きかったです」という共有が、環境配慮型製品の販売に携わっている宮野さんからは「今日話し合いの中で感じたのは、原点に戻ることの大切さです。一人ひとりが大事だということを改めて考えさせられました」という共有がありました。
また、次回のエコ×エネ・カフェのゲストでもある上智大学教授の柳下さんからは「エネルギーの『共有』という設問では、使う側の『共有』は分かりますが提供する側の『共有』とは何なのかという視点が少しわかりにくかったのでは」という指摘があり、これに対してはファシリテーターの森さんから「自分自身もテーブルでの対話に参加して、あらためて『共有』の意味について考えることになりました。単に一緒に使っている、ということではなく『責任感を持って使っている』という意識の有無が大きいのではないかと思いました」との回答がありました。
続いて、スコラコンサルティング相原さんからは「未来のエネルギーを考えるというテーマはエコ×エネ・カフェの一回目と二回目でも話し合いましたが、その時にはエネルギーの安定供給ありきという前提でした。けれども今は震災もあって、状況がまったく違っています。前回と今回と、非常に大きな分岐点になっている気がします。そういう時に、このような対話ができて非常によかったと思いました」という意見がありました。
最後に再び、ゲストの川北さんからコメントを頂きました。