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第8回 「地域・需要からエネルギーを見てみると」川北 秀人 氏

  • 2012年2月16日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ
エコ×エネ・カフェを終えて
カフェ終了後のアンケートタイム。コメントの一つひとつに重みが感じられます
カフェ終了後のアンケートタイム。コメントの一つひとつに重みが感じられます
カフェ終了後のアンケートタイム。コメントの一つひとつに重みが感じられます

知り合いの紹介で今回初めてエコ×エネ・カフェに参加したという傳田(でんだ)さんは、「最初は不安もありましたが、参加してよかったです。震災を契機にエネルギーの問題について向き合うようになりましたが、それによって世界を見る視野が広がったと思っています。ここで学んだことをこれからの暮らしに活かしていきたいと思いました」と話してくださいました。同じく大学生の横溝さんは「来年から公務員として働くので、エネルギーについての理解を深めようと思って参加しました。『共有』がテーマでしたが、自然エネルギーはすべて公共財で、人々が共有しているものだと思います。再生可能エネルギーは共有意識を持ちやすいテーマだと思いますし、一人ひとりが社会のことをよりよく考えるきっかけにつながる対話をもっと展開するといいと思いました」と感想を聞かせてくださいました。

感想を聞かせてくれた傳田さん
感想を聞かせてくれた横溝さん
感想を聞かせてくれた傳田さん(左)と横溝さん(右)

カフェ終了後も会話が進みます
カフェ終了後も会話が進みます
カフェ終了後も会話が進みます

ゲストの川北さんのもとにも感想や質問にたくさんの人が訪れました
ゲストの川北さんのもとにも感想や質問にたくさんの人が訪れました
ゲストの川北さんのもとにも感想や質問にたくさんの人が訪れました

エコ×エネの「×」は、それぞれの立場にある人が100%以上の力を発揮することによる相乗効果で社会課題を改善していくというJ-POWERの意志を示しています。震災を経て、また、世界的にも環境問題や経済情勢など多くの課題を抱える時代に、私たちはエコロジーとエネルギーについてどのような解を見いだしていけばよいのでしょうか。次回は上智大学 大学院 地球環境学研究科 教授の柳下正治さんをゲストにトークテーマ「エネルギーと民意」にて対話を深めていきます。

川北さんより
川北さんより

「今回のエコ×エネ・カフェで面白いと感じたのは、『誰と何を共有したいか』という問いに対して、モノではなく、関係をより良いものにしたいという気持ちをみんなが強く持っていたこと。僕は現在、山形県が主催する官民合同研修を担当しますが、山形の人は『温めること』『車での移動』の必要性から、エネルギー問題に対して非常に高い当事者意識を持っています。山形市では薪ストーブの購入費助成制度を導入したところ一昨年から定員を超える応募があり、今では補正予算を組もうかという話も出るほどです。助成金の対象は毎年わずか100世帯ですが、それでも毎年100世帯が使用するエネルギーの一部を化石から薪に替えてくれているということの影響は決して少なくないでしょう。自分の燃料を調達するために、森の活動に関わる人たちが増えてくる可能性もありますし、温まるまでに時間がかかるエネルギーに慣れて育つ子どもたちが増えてくるかもしれません。エネルギーと環境を考える上では、そういう、暮らしに密着した個別の具体的な取り組みの積み重ねが大切ですね」

ライター:株式会社yukikazet 今井 麻希子(いまい まきこ)
カメラマン:アクアデジタルフォトス 田川 哲也(たがわ てつや)

J-POWER エコ×エネ・カフェについてのご意見はこちらまで
ecoene@jpower.co.jp

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