取材日:2012年1月19日
「エコロジーとエネルギーのバランスのとれた社会の実現」。これは私たちの日常に密接に関係するとても重要な課題です。エコ×エネ・カフェはこのテーマについてゲストの話をきっかけに気軽で真面目な対話を楽しみながら学び合う場として2009年から始まったJ-POWERの社会貢献活動プログラムです。3年目となる今年度のテーマは「これからの日本のエネルギーの未来を語ろう」。エネルギーと暮らしの関係について、様々な領域の専門家をお招きして多角的な視点から理解や考えを深めていきます。
エコ×エネ・カフェにはJ-POWERとつながりを持った様々な人が集まります。環境に関心がある人、過去にエコ×エネ体験プロジェクトに参加したことのある人、企業でCSRや環境に関わる仕事をしている人、普段はエコのことはあまり考えていないけれど友だちに誘われてやってきた人など、性別や年齢、活動分野を超えた多種多様な人たちが集まってあるテーマについての意見を交わし、つながりや絆を育てていくことを大切にしています。
今回のエコ×エネ・カフェの参加者はこれまでで最多の48人。中にはサークル仲間数名で参加した学生たちもいました。
その内の一人が、東京理科大学の阿良田さん。エコプロダクツ2011という環境展示会でJ-POWERのブースを訪れたことがきっかけでエコ×エネ・カフェに参加したという阿良田さんは、大学では環境サークルに所属し、ペットボトルの回収や省エネ活動の普及推進に取り組んでいるそうです。そんな阿良田さんは将来、情報過多の社会における情報ニーズに応えるメディアを立ち上げたいと考えているとのこと。最近はソーシャルネットワークなどを通じたネット上のつながりだけではなく、今回のカフェのようなリアルな場所で社会人との交友を深める機会も増えているそうです。
群馬県出身の学生高山さんは、片品村の親善大使でもある竹内さんと環境保全の話で意気投合。高山さんは大学で政治学を勉強していますが、インフラ政策にも関心があり、また企業の環境活動を具体的に知りたいという気持ちから2010年にエコ×エネ体験ツアーに参加して奥只見ダムを見学。それがきっかけとなり今回のエコ×エネ・カフェに参加したそうです。高山さんは「環境を軸に広がる人と人とのつながりに魅力を感じている」と話してくださいました。
今回のゲストはIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]の代表、川北秀人さんです。川北さんはNPOや社会責任志向の企業のマネジメント、NPOと行政の協働の基盤づくり、CSRや環境・社会コミュニケーションの推進を支援しています。
東日本大震災を経て、日本人の多くが自分たちの暮らしとエネルギーの問題をより身近に考えるようになりました。今回のカフェではどのような対話が繰り広げられていくでしょうか。いよいよ第8回目のエコ×エネ・カフェのスタートです。