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第5回 「適正技術と世界のエネルギー事情」&「情熱という名のエネルギー」高倉 弘二 氏

  • 2010年12月24日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ

世界と日本のエネルギー事情と適正技術について 〜J-POWER秘書広報部 藤木勇光〜

「J-POWER(電力発電株式会社)は、戦後急速に増えた電力供給需要に応えるために国策として作られ、2004年に民営化しました。北海道から沖縄まで全国に発電所を持ち、日本で使われる電気の約6%を発電する国内最大の卸電気事業者です。暮らしに密着するエコロジーとエネルギーという大切なことに関わる企業として、企業理念である「エネルギーと環境の共生」について、「エコ×エネ体験プロジェクト」を通じて皆さんと共に考えていきたいと思っています。

藤木勇光さん
J-POWER秘書広報部 藤木さん
石炭火力発電の技術開発の経緯‐発電効率(J-power の例)
石炭火力発電の技術開発の経緯‐発電効率(J-power の例)

さて、世界のエネルギー需要の未来についてですが、予測によると現在の消費量は更に拡大し、2035年には2007年に比べて49%増、約1.5倍に増えると言われています。特に経済成長のめざましい途上国における伸びは顕著で、84%もの増加が見込まれています。温暖化問題の対処や自然エネルギーなど代替エネルギーの使用が益々大きな課題となることでしょう。 適正技術とは一般的に「現地のニーズ、文化、環境、人などを考慮した上での最善の技術」を指して使われる言葉です。例えば生ごみの処理では、日本では「回収・運搬・燃焼・廃棄」というシステムがとられていますが、途上国では生ごみの処理にエネルギーをかけられる国はあまりないのが実状です。髙倉さんの技術はそんなインドネシアのニーズに応える適正技術を応用したものとして注目を集めています。

各国の石炭火力発電の効率推移
各国の石炭火力発電の効率推移

第5回エコ×エネ・カフェ 「適正技術と世界のエネルギー事情」&「情熱という名のエネルギー」

エネルギーの有効活用には、環境や状況に応じた「適正技術」の活用が欠かせません。ゴミ処理での適正技術を活用した生ごみコンポスト「魔法のバケツ」を開発し、インドネシアやアジア諸国のゴミ問題に取り組む髙倉氏をゲストに迎え、その体験とその裏側にある物語を伺うことを通じて、世界の現場におけるエネルギーの適正技術、適正な利用について考えていきます。

インドネシア共和国
現地の人たちへの普及啓発

ゲスト講師:髙倉弘二氏 ゲスト講師:髙倉弘二氏
株式会社ジェイペック若松環境研究所業務推進役。エコ×エネ体験プロジェクト スタッフ。インドネシアのゴミ問題の解決のため、適正技術を活用した生ごみコンポスト「魔法のバケツ」を開発。スラバヤ市内だけでも4万世帯以上普及し、ゴミの量を20%も削減させる成果を生んだ。その取り組みは「髙倉メソッド」とも呼ばれ、世界からも注目を集めている。

「適正技術と世界のエネルギー事情」&「情熱という名のエネルギー」

エコ×エネ・カフェの特徴は、対話を通じて学びや気づきを深めていくことです。今回も昨年に引き続きBe Nature Schoolの森さんのファシリテーションによりトークセッションがスタートしました。

先ずは二択の質問を投げることを通じて、参加者の意識をチェックをしていきます。最初の質問は「世界をよくするのに必要なのは、技術、それとも情熱?」。この問いには約6割の参加者が「情熱」と答えました。「今回は情熱派が集まっているようですね」。会場からの熱気にファシリテーターの森さんもテンションが上がります。続いての質問は「世界の中で日本は、幸せ、それとも不幸せ?」。この問いにはほぼ全員が「幸せ」を選択し、参加者の大多数が日本は幸せな国という認識を持っているということがわかりました。

ファシリテーター森さん
ファシリテーター森さん
意識チェック。参加者の反応は、意外・・・?!
意識チェック。参加者の反応は、意外・・・?!

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