森:
エコ×エネ・カフェの特徴である対話の時間に入ります。対面でやっていた時は実際にテーブルを囲んでお茶を飲みながらお話ししていただいたのですが、今回のオンラインでは4人くらいの小部屋に分けるので、感想や思い出話など、自由に対話を楽しんでください!
参加者からは、
・エコ×エネ体験ツアーに参加した時の仲間と再会できて嬉しかった
・大学は環境分野、大学院は文化・芸術分野に進んだ。芸術や文化と環境問題は、どちらもその分野に精通している人だけがその問題に取り組んでいると思われがちな点で似ていると思った。それをどう自分ごと化するかが大切だと思う
・エコ×エネ体験ツアーは専攻に関係なくいろいろな人が参加していたので、多様な視点から話せたのがよかった。普段出会えない人と出会えた
・オンラインになって、身振り手振りで雰囲気が伝わりやすいなど、あらためて対面でやることの良さがわかった
・オンラインが増え、自宅でじっくり考える時間が増えた。新型コロナウイルスの流行で様々な問題が自分の生活に関係していることを実感できるようになったことが、思いがけず『自分ごと(化)』して考えるきっかけになった
などの意見や感想がありました。
森:
ではいよいよ、「with コロナ時代のエコ×エネ体験プロジェクトの役割とできること」について伺っていこうと思います。
「人が集いあう」という根源的な欲求が叶わないという状況は、多くの人にとって初めての経験だったと思います。人に会えない中でも「こんなことができる」「こんな役割がある」といったアイディアを掘り下げていきたいと思います。
増田:
僕はやはり「地域化」がキーワードだと思います。
この半年で、家や地域にいる時間が長くなりましたよね。地域単位で、さらに小さな単位である家の中でどういうことができるのか、今は各地の取組みや暮らしの中での実践に関する情報を得ています。僕の担当しているエコ×エネ体験ツアー「水力編」では、ツアーの最後に、学んだことを自分に落とし込んだら普段の生活でどんなことができるかを考えて「エコ×エネ宣言」をつくってもらっていますが、このように具体的な行動に落とし込んでいくプログラムができないか検討しています。
古田:
「地域化」と対(つい)になりますが「視点の変換」「ドローン化」と書きました。
担当している「エネルギー大臣になろう!」のワークショップは、自分がエネルギー政策の担当者になるというゲームです。地域をどうしていくかということと、国や世界をどうしていくかということは一本の線の上にあるので、「自分の暮らしだけではなく、広い範囲に責任を持つとしたら」という視点を、プログラムを通じて育てていくことができると思っています。
エコ×エネ体験プロジェクトは現場につながるトンネルだと思っています。今、発電所などの現場に行かれないことは厳しい状況ですが「現場に続くトンネルがあるんだよ」ということを示し続けることが、今までのエコ×エネの積み重ねからこれからを考える上で大事だと思っています。