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「エコ×エネ体験プロジェクトのこれまでとこれから~withコロナ時代におけるコミュニケーションとわたしたち~」第34回 エコ×エネ・カフェ

  • 2020年10月15日
  • 緑のgoo編集部

対話の時間

森:
エコ×エネ・カフェの特徴である対話の時間に入ります。対面でやっていた時は実際にテーブルを囲んでお茶を飲みながらお話ししていただいたのですが、今回のオンラインでは4人くらいの小部屋に分けるので、感想や思い出話など、自由に対話を楽しんでください!

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参加者からは、
・エコ×エネ体験ツアーに参加した時の仲間と再会できて嬉しかった
・大学は環境分野、大学院は文化・芸術分野に進んだ。芸術や文化と環境問題は、どちらもその分野に精通している人だけがその問題に取り組んでいると思われがちな点で似ていると思った。それをどう自分ごと化するかが大切だと思う
・エコ×エネ体験ツアーは専攻に関係なくいろいろな人が参加していたので、多様な視点から話せたのがよかった。普段出会えない人と出会えた
・オンラインになって、身振り手振りで雰囲気が伝わりやすいなど、あらためて対面でやることの良さがわかった
・オンラインが増え、自宅でじっくり考える時間が増えた。新型コロナウイルスの流行で様々な問題が自分の生活に関係していることを実感できるようになったことが、思いがけず『自分ごと(化)』して考えるきっかけになった

などの意見や感想がありました。

 過去に開催したエコ×エネ・カフェの対面での対話の様子
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森:
ここで、キャップこと藤木さんにもご登場いただきます。ちなみに、先ほどの小部屋にわかれての対話ではどんなお話をされましたか?

増田:
エコ×エネ体験ツアーの参加者が、ツアーが終わった後も連絡を取り合って一緒に環境系のイベントに行くなど、つながりが続いていると聞いてスタッフとしてすごく嬉しいと感じました。

古田:
グループの中には、火力編の参加経験者が複数名いました。ほかの方から、火力編の内容に関する質問が出て、それにこたえる形になったのですが、火力編で伝えたいことや活動内容を説明する中で、参加経験者が、「そうそう」というように相槌を打ってくれた様子が印象的でした。伝えたかった事がこころの中に落ちているんだなということが画面越しでも感じられました。

藤木:
私は、ゲストの方々の話を受けて、このような図を紹介しました。
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藤木:
エネルギーや環境のことを自分ごと化するヒントの図を紹介しました。
横軸に「エネルギーの供給」と「エネルギーの消費」、縦軸に「組織や仕事」と「個人や生活」と置いた、この4象限です。
私はエネルギー供給側で働いていますが、ほとんどの方は、エネルギーを消費しながら商品を作りサービスを提供するという仕事をしています。脱炭素化を考える時に、供給者であるJ-POWERはCO2排出の少ないエネルギーを提供することが求められますが、同時に、エネルギーの消費者も消費量を減らすことによってCO2排出を減らせるということも考える必要があります。ですから、需給両面での技術革新や効率向上が必要です。この4象限で自分ができることを考えてみると、見つけやすくなるのではないでしょうか。
それと、私たちは主権者として環境政策やエネルギー政策を決める政治家を選べます。そこに関心を持ちながら投票に行くとことが大事だと考えているというお話をしました。

with コロナ時代のエコ×エネ体験プロジェクトの役割とできること

森:
ではいよいよ、「with コロナ時代のエコ×エネ体験プロジェクトの役割とできること」について伺っていこうと思います。
「人が集いあう」という根源的な欲求が叶わないという状況は、多くの人にとって初めての経験だったと思います。人に会えない中でも「こんなことができる」「こんな役割がある」といったアイディアを掘り下げていきたいと思います。

増田:
僕はやはり「地域化」がキーワードだと思います。
この半年で、家や地域にいる時間が長くなりましたよね。地域単位で、さらに小さな単位である家の中でどういうことができるのか、今は各地の取組みや暮らしの中での実践に関する情報を得ています。僕の担当しているエコ×エネ体験ツアー「水力編」では、ツアーの最後に、学んだことを自分に落とし込んだら普段の生活でどんなことができるかを考えて「エコ×エネ宣言」をつくってもらっていますが、このように具体的な行動に落とし込んでいくプログラムができないか検討しています。

古田:
「地域化」と対(つい)になりますが「視点の変換」「ドローン化」と書きました。
担当している「エネルギー大臣になろう!」のワークショップは、自分がエネルギー政策の担当者になるというゲームです。地域をどうしていくかということと、国や世界をどうしていくかということは一本の線の上にあるので、「自分の暮らしだけではなく、広い範囲に責任を持つとしたら」という視点を、プログラムを通じて育てていくことができると思っています。
エコ×エネ体験プロジェクトは現場につながるトンネルだと思っています。今、発電所などの現場に行かれないことは厳しい状況ですが「現場に続くトンネルがあるんだよ」ということを示し続けることが、今までのエコ×エネの積み重ねからこれからを考える上で大事だと思っています。

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ワークショップ「エネルギー大臣になろう!」の様子
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藤木:
私は「普段着」と書きました。
withコロナ時代がどれくらい続くかわからないので、発電所に実際にいつご案内できるのかは、まだ見えていません。そういう状況にいても、エコとエネについて、普段着の感覚で話し合いや交流ができるようなことを考えていきたいと思っています。

森:
空間や距離感、非日常と日常など、三者三様の視点がシンクロするのがおもしろいですね。

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