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「エコ×エネ体験プロジェクトのこれまでとこれから~withコロナ時代におけるコミュニケーションとわたしたち~」第34回 エコ×エネ・カフェ

  • 2020年10月15日
  • 緑のgoo編集部

全体セッション

森:
最後に全体セッションに入ります。参加者のみなさんの感じたことや、共有したい思いを聞いてみたいと思います。

参加者1:
私は函館と千葉の二拠点居住をしています。千葉ではあまり停電がなくサプライチェーンが回っていると感じますが、函館は発電所が遠いということもあり、割と瞬間的な停電が起きるので、エネルギーに対する考え方が変わりますね。
今はwithコロナ時代だからオンラインで、状況が変わったらまたリアルで会おうという空気があると思いますが、函館に暮らしていると、人がたくさんいる所に行くには夜行バスや新幹線が必要です。いつも似通ったメンバーの集まりでは、多様性が認められないような感じがして煮詰まってしまうこともあります。その点、オンライン化することで地方と人口過密のエリアとバランスが取れていい感じになるのかなと思います。

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参加者2:
ここ半年でオンラインが増えて通信量も電力消費もとても増えたと思いますが、変わらずに安定してインターネットを使えていますよね。急な電力需要の中でも発電所が柔軟に対応されていることや、普段からインフラストラクチャーの備えがされていると改めて感じています。
僕は今大学生で、まちづくりを学んでいます。今は全く縁もゆかりもない都市についてオンラインだけで人と話して、アフターコロナのまちづくりや観光のあり方を一緒に考えさせてもらっています。行ったことのない場所で会ったことのない人の話は他人ごととして考えられがちですが、そこに住んでる人にとっては自分のまちの将来がかかっている重要なこと。「自分ごと化」「地域化」が大切だと思います。

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参加者3:
若い参加者の方をはじめ、みなさんの意識が高いことにびっくりしました。自分の認識の甘さや危機感のなさを感じ、とても良い刺激になりました。生活の中で足下を見つめ直すきっかけとなりました。

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クロージング

森:
楽しく過ごした時間でしたが、皆さんいかがでしたでしょうか? 最後にあらためて、ゲストにコメントをいただきたいと思います。

増田:
あっという間の2時間でした。「地域化」という話をしましたが、もちろんそれだけではいけません。僕が虫の目だとしたら、古田さんは全体を見る鳥の目、どちらも必要です。
エコ×エネも、エコだけでもエネだけでもダメ、両方必要だということからスタートしていますからね。対面式のツアーもオンラインも、どちらがいいというわけではなく融合していくことで見えてくることがあると思います。今回は、異なる2つの視点を併せ持つ重要性を改めて考えるきっかけをいただきました。いつかみなさんとまた、奥只見の森の中や発電所でお会いできることを楽しみにしております。

古田:
私もあっという間だと感じました。近い距離感で気持ちを素直に表現できて、オンラインもなかなかいいなと感じました。
エコ×エネ体験プロジェクトが始まった13年前は、エコとエネは相反するものというイメージがあったと思うのですが、最近は共存させていくものという認識になってきました。しかし、エネルギーの現場はそれ以上にもっとたくさんのことを投げかけているのではないかと、やってきたことを振り返りながら思いました。
新しい問いや課題を提示していく挑戦もエコ×エネ体験プロジェクトを通じてできることだと思うので、これからもいろいろな枠組みを考えながらプログラムをつくり、共有していきたいと思っています。

藤木:
初めてのオンライン開催でしたが、いろいろな地域から多様なご意見を持った方、懐かしい方にもご参加いただき、オンラインの可能性を感じました。そういう意味ではwithコロナ時代も悪いことばかりではないのかなと思っています。
次回のエコ×エネ・カフェもまたオンラインで、2020年11月24日(火)に予定しています。今回のご意見を反映したさらに良いものにしていきたいと思っておりますので、ぜひまた参加ください。ありがとうございました。

エコ×エネ・カフェを終えて

エコ×エネ体験ツアー「水力編」への参加がきっかけで、今回のエコ×エネ・カフェに参加した大学生の小林夏美さんは「ツアーで出会った仲間とは、今も一緒に環境のイベントに行ったりしています。仲間に刺激を受け、将来は専攻している化学を通して環境問題や国際協力に取り組んでいきたいと思っています。今年は現場に行けない事が多いですが、そのような状況でも、環境のことを『自分ごと(化)』とするための考え方が学べました」と感想を聞かせてくれました。

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エコ×エネ体験ツアー「火力編」に参加したという大学生の高野一輝さんは「オンライン開催なので鳥取からでも参加できました。前回のツアーの後に自分の中でモヤモヤしていたエネルギーの国際問題について、対話の時間に古田さんとお話することができ、学んだことの先をより深く理解する事ができました。もっと広い視野で考えなければいけないということにも、あらためて気付かされました。環境の大学に通っているので、将来はエネルギー関連の仕事をしたいと思っています」と語ってくれました。

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次回のエコ×エネ・カフェは2020年11月24日(火)の予定です。
どうぞお楽しみに!

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