【美しい村、軽井沢へ】アートと自然が交差する複合施設MMopで心を耕すひとときを

  • 2025年4月30日
  • CREA WEB

さまざまな施設が集まるその空間は、まるでひとつのコミュニティのよう。

 2021年の誕生以来、軽井沢のカルチャー発信地として注目を浴びているMMop(モップ)。メルシャン軽井沢美術館跡地をリノベした複合施設にはカフェやレストラン、写真美術館などが点在しており、地域住民や観光客の憩いの場として親しまれている。

自然の中でアート作品を鑑賞し、心をリトリート


御代田町の中心部にあるMMoPは軽井沢観光にもぴったり。

 MMopとは「御代田(みよた)ミュージアムオブフォトグラフィー」の総称であり、五感で感じる写真体験とものづくりが愉しめる場所、という意味が込められている。

 御代田町とタッグを組んでこの事業を手掛けたのが、株式会社アマナだ。同社は広告写真をメインに歴史に残るキービジュアルを数多く手掛けてきた。2018年夏・2019年秋には、御代田町との共同で「浅間国際フォトフェスティバル」を開催。両年ともに約2万人のゲストが国内外から押し寄せ、自然の中でアートフォトを鑑賞するという体験に興じた。


浅間国際フォトフェスティバルは毎年開催される。2025年は8月2日〜9月30日の開催の予定だ。

入場は無料。軽井沢に立ち寄った時にふと足を運ぶのもいい。

 その体験を切り取った形で誕生したのが施設の目玉となる御代田写真美術館だ。こちらではアマナが所有している国内外のアーティスト20人のコレクションを企画に合わせて60点ほど展示している。フォトアートに特化した稀有な美術館は瞬く間に話題となり、各地からアート好きが押し寄せている。

MMoPの8施設はどれも個性的。豊かなライフスタイルを提案してくれる


CERCLE plus wine & deliでセレクトしているアイテムはどれも生活に彩りを与えてくれるものばかり。

 MMoPには御代田写真美術館の他にもフォトアートとセットに楽しむにぴったりなセンスの良いコンテンツが充実している。カフェレストランやインテリアショップなど、豊かなライフスタイルを提案してくれる個性的なお店で買い物をしたり、自然豊かな空間で食事を楽しむことも。

 CERCLE plus wine & deliはフレンチのシェフが手作りするデリカッセンと豊富な自然派ワインが自慢の一軒。ショップ内にはワインセラーと物販スペース、イートインスペースのほか、テラス席も完備されている。


近隣のホテルの宿泊者がワインやデリを調達しに訪れることも。

長野県のワインも充実している。

 巨大なワインセラーに納められた約400種類のワインはそのほとんどがナチュラルワイン。フランスワインが中心だが、長野産の日本ワインも取り扱っている。


地元の食材を使用したデリは滋味深い味わい。

 ワインのお供に最適なデリは地元の農家さんから仕入れた旬食材を活かしたものばかり。常時15種類ほどがショーケースにずらりと並んでおり、料理に用いられている調味料は隣の物販スペースで購入することもできる。

 デリを購入してその場で食べるのもいいが、ここでしか食べられない彩り豊かなランチも見逃せない。


テラスは犬連れもO K。デリをつまみながらワインでちびちびやるのが気持ちいい空間だ。

 信州美ヶ原の鹿肉と軽井沢産のトマトをふんだんに使用したボリューム満点のキーマカレーは看板メニューのひとつ。身体に優しい十五穀米の上に、スパイス香るキーマカレーがたっぷり。ピリッとした辛さがトマトの酸味、甘みと調和してマイルドに。鹿肉の食感もしっかり残っており、食べ応え抜群だ。


ランチセットには日替わりで2種類のデリもセットに。味わいも豊かだ。

 旬の食材を思いっきり味わえるキッシュは爽やかな白ワインとのペアリングがおすすめ。素材の旨味が引き出されたごろごろ野菜が最高に美味だ。


グラスワインはランチに+300円と、リーズナブルなのもうれしい。

 食後にはカフェやギャラリーショップを巡るのもいいだろう。御代田の大自然を感じながら、アートやワインに酔いしれる時間を過ごしてみてはいかがだろう。


MMoPの裏手からは天気がいい日には浅間山が一望できる。

文=星子莉奈
写真=細田 忠

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