夜間利用できるデイサービス「りんごみち」(飯田市鼎上山、TEL 070-1291-3503)がオープンして、5月1日で1カ月がたった。(飯田経済新聞)
グリーンを基調とした明るく広い内装
施設では飯田市内初となるナイトデイサービスを実施。経営する「美楽包(みらくる)」社長の池本美千恵さんは「介護現場では夕方からの時間帯に困る方が多いと聞いている。全国的にも広まりつつあるが、飯田では初めてのサービス」と話す。「仕事を続けたくても仕方なく介護離職をする人もいる」とも。池本さんは、多様な困り事に対応するためのデイサービスができないかと考え、利用者やその家族への負担を軽減できるナイトデイサービスのオープンに至ったという。
利用者にも食事の準備や片付け、掃除など共同生活をしていく上での役割を与えながら、時間を過ごすスタイルを取る同施設。「りんごみち」の施設名に込められた思いについて「利用者が自由にさまざまな『道』を選べるようにと、一人一人のペースを合わせて寄り添いたい」と話す。定員は10人で、民家の1階スペースを使う。内装は柔らかいグリーンを基調とした明るい雰囲気に仕上げた。リビングダイニングから畳の小上がり、縁側まで見渡せる広いスペースで生活する。常勤職員3人が対応し、その日の利用者の人数により職員を増員するなどして送迎、風呂に対応し、食事は夕食を提供する。
併せて、「みんなのサロン おとなりさん」も同時オープン。デイサービスの時間外を使い、認知症サポーター養成講座や駄菓子・パンの出張販売など、地域住民のよりどころとなるサロンも運営する。
利用時間は12時30分~20時。水曜・日曜定休。