J-POWER(電源開発株式会社)は、戦後復興と経済成長のため急速に増えた電力需要に応えるために、国策企業として1952年に設立され、2004年に民営化しました。北海道から沖縄まで全国に発電所を持ち、日本で使われる電力の約6%を発電する国内最大の卸電気事業者です。1998年に策定した企業理念「エネルギーと環境の共生」の実現を目指して、皆さんと共に、いろいろな視点から気軽に考えていく場としてエコ×エネ・カフェをJ-POWERの社会貢献事業という位置づけで開催しています。21回目の今回は、皆さんの関心の高いホットな話題をテーマに選びました。私たちの暮らしに欠かすことのできないエコとエネ、双方のバランスがとれた社会のつくり方を、皆さんと一緒に考えていけたらと思います。
今回のゲストは、NPO法人国際環境経済研究所 理事・主席研究員の竹内純子さんです。著書『誤解だらけの電力問題』がベストセラーになるなど、難しいエネルギー問題についてわかりやすい解説が評判の竹内さんに、今注目の電力自由化について話題提供をいただき、エネルギーとエコロジーの未来を探っていきます。
ゲスト講師:竹内純子氏<プロフィール>
NPO法人国際環境経済研究所 理事・主席研究員
21世紀政策研究所 研究副主幹
産業構造審議会 産業技術環境分科会 地球環境小委員会委員
慶応義塾大学法学部法律学科卒業。1994年東京電力入社。水芭蕉で有名な尾瀬の自然保護に10年以上携わり、農林水産省生物多様性戦略検討会委員等を経験。その後、地球温暖化の国際交渉や環境・エネルギー政策への提言活動等に関与し、国連の気候変動枠組条約交渉にも参加。2012年より現職。著書に、「みんなの自然をみんなで守る20のヒント」(山と渓谷社)、「誤解だらけの電力問題」(WEDGE出版)*第35回エネルギーフォーラム賞普及啓発賞受賞「電力システム改革の検証」(共著・白桃書房)、「まるわかり電力システム改革キーワード360」(共著・日本電気協会新聞部)など。
まずは、ウォーミングアップ。参加者の皆さんの意識やフィーリングをチェックしていきます。
問1「電力自由化について、いまのあなたの認識状況は?」
回答は3つに分かれ、1の「だいたい理解している」、2の「言葉は知っているが不明点がある」、3の「気にはなっているが調べてない」がほとんど同じ割合でした。
問2「あなたが電力会社を選ぶとしたら優先するのは?」
これについては、1の「価格の安さ」、2の「エコでグリーンな発電」、3の「供給の安定性」という回答を、それぞれ3割ほどの人が選びました。
カフェを通じて、この認識はどう変わるでしょう?
ウォーミングアップの後は、いよいよゲストトークのスタートです。