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第21回 「電力自由化ってなに?~日本のエネルギー未来を見通す~」竹内純子 氏

  • 2016年3月17日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ

トークセッションの後は、ワールドカフェでの対話の時間です。同じテーブルのメンバーと、「問い」に意識を集中し、「意味」を追究する会話・対話(ダイアログ)を楽しみます。

ワールドカフェ:

問1 電力自由化について、何がわかりましたか?新しく関心を持ったことはありますか?

質問

「電力自由化」のデメリットについて、これまで知らなかったという意見が多くありました。

「テレビやインターネットなどのメディアを通じてたくさん情報を得ていますが、メリットしか知らされていなかったと感じました。電力自由化はいいことだと思っていたので、実はデメリットも多いということを今回初めて知ってショックを受けました」
「誰にとって、何のためにメリットがあるのかを改めて考える必要があると思いました。便利になり、選択肢が増えるように思えたけれど、そのことは本当の意味で自分たちの生活を豊かにするとは限らない。もしかしたら安定供給や地球環境のためにはよくない方向に向かうかもしれないということは、多くの人が知っておくべきことだと思います」
「規制がなかった時代に町が配電線で溢れたということを聞いて、ある程度の規制は必要なのだということに改めて気づきました。自由化が進めば、なんでも便利になり、社会もよくなるという思い込みを持った人は多いと思うので、きちんと情報を得た上で、みんながこれからのことを考えていくことが必要だと思いました」

会場
会場

「電力自由化は、エコな社会につながるわけではない」ということへの驚きの意見がありました。

「安くなるからいいこと、と思っていましたが、多く使う方が安くなるという料金設定の話を聞いて、単純に喜べることではないと感じました」
「これまでのように、節電している人の方が電気料金は安くなるというのではないということを知って驚きました。将来の影響を考えずに、ただお得感だけで選んでしまう人は少なくないと思うので、エネルギーの3Eの視点を持って、考えるようにしていきたいです」
「省エネに貢献できず、むしろ、多くの人が無自覚のうちに、CO2削減を後退させてしまわないか心配です。結果として、将来はますます厳しくなり、不自由な社会が生まれてしまうと感じました」
「益々、省エネについて意識的にならないとまずいと感じました」

電力自由化という選択肢が、誰にでも与えられている訳ではないということへの意見がありました。

会場
会場

「電力自由化が、すべての地域に適応される選択肢ではないと初めて知りました。都市部の人はいいけれど、地方の人はもしかしたら今よりよくない状況に追い込まれるのではないかと感じました」
「地方と都市の人たちの間に、知らないうちに格差が生まれるのかもしれないと考えました。電力自由化は、誰にとっていいものなのか。誰かにとって都合がいいだけではないかという観点から、見定めていくことが必要だと思いました」
「選択肢を得る人が限られているということですが、地方にいてもよりよい選択肢を得るためにはどうすればいいのだろうかと考えてしまいました」

エコな社会実現のために、よりよい選択肢を知りたくなったという声もありました。

「選択肢が増えるから便利とつい考えてしまいますが、本当にエコのことを考えると、できるだけ自分の家で発電したり、地域で工夫しあえるしくみを考えることが必要かもしれません」
「自由化、という言葉が意味するように、エコでエネに暮らせるための自由が広がる選択肢を考えたいし、もっと社会に、そういうサービスを作っていって欲しいと思いました」

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