加藤さんからの話題提供を受けて、これからはワールドカフェでの対話の時間です。「問いに意識を集中して、意味を追究する会話、対話(ダイアログ)を楽しんでください」という森さんの言葉を受け、テーブルごとに、与えられた問いについて話し合っていきます。
想像を超える暮らしぶりに驚いたという声が多くありました。
「家まで自分でつくってしまうなんてすごいと感動しました」「天ぷら油で車が動くとは知らなかったので、驚きました」「あんなになんでもつくれてしまうなんて、なかなかできることではないです。体力もいると思うし、加藤さんのような人だからこそできることかもしれないですね」「食べていくのは大変そう。会社勤めと比べると収入は減ってしまうので、自分には不安だなと思いました」「お金ではない、もらったり与えあったりして支え合う暮らし方があることがすごいと思いました」
加藤さんのような暮らし方を取り入れた生活がしたいという意見もありました。
「期間限定で、野外活動に取り組む暮らしをしてみたいです」「都会に暮らしながら、週末は田舎に通って加藤さんのような暮らし方ができたらいいなと思いました」「地元で、可能な範囲での自給自足の暮らしに挑戦してみたいと思いました」「別荘が持てたら理想ですね」
田舎への移住に具体的に興味を持っているという人たちもいました。
「今、田舎に土地を探しているところです。一人で管理するのは大変だと思うので、想いを共にする人たちとシェアして一緒にやってみたいと思っています」「余生は自然の中で暮らしたいと思っているので、田舎の住まいを意識して探しています」「一人では難しいけれど、仲間がいるならやってみたいと思いました。アドバイザーのような人がいてくれると心強いですね」
一人を同じテーブルに残し、メンバーを入れ替えて、2つ目の問いに移ります。
この問いには「自分にとっての大切なものが何か」を突き詰めると何だろう、と悩む姿が多く見られました。
「加藤さんだからこそ実現できた、加藤さんにとっての幸せな暮らし方を知ったけれど、自分だったらどうだろうと考えると、直ぐには思い浮かばないです。都会で便利に暮らすだけではない、ということは思うのですが」「自分にとって充足感を感じられるものは何だろうと、改めて考えてしまいました。何が大切かと言われると、悩んでしまいますね」「自分も、夢中になれるものを持ちたいと思いました」
即答はできないけれど、自分の心の声に従っていきていきたい、という声がありました。
「ついつい、人のために時間を使ってしまって、自分のことは後回しにしているのですが、そろそろ自分のために、自分のやりたいことに挑戦してみたいと思いました」「自分の好きなことに取り組むために、効率をあげて生きていきたいと思いました」「納得感を持って、したいことに取り組む姿勢を身に付けたいです」「仕事、遊び、感受性。どれも大事だし、それぞれを大切に思っていられたら、幸せ度が増しますよね」
学生の参加者からは「まだまだ若いので経験も少ない。もっといろんなことに触れて、自分が本当に大切だと思うことを見つけていきたいと思いました」という声が、また、社会人の参加者からは「加藤さんの話を聞いて、自分の生き方について考えさせられました。今日のこの場が、自分を変えていくきっかけになりそうな気がします」という声がありました。