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第18回 「手づくりの持続可能な暮らし方教えます」加藤 大吾 氏

  • 2015年3月12日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ

ゲストトーク:「手づくりの持続可能な暮らし方教えます」

求める暮らしを自分で描く
かとうさんち

森:これは、かわいいイラストですが…。

加藤:都留市は都心から約90キロ、新宿から電車で1時間半ほどのところにある、森林や耕作地からなる人口3万2千人程のちいさなまちです。都留文科大学があることで知られていますね。この絵は、10年前、山梨県都留市に山を買った時に、自分で開拓してこういうものをつくってみようと、絵を描いたんです。今は、ほぼこの状態に近づいています。

ゲストの加藤さん
ゲストの加藤さん

森:なるほど。ところで、加藤さんの肩書きはアースコンシャス代表、ピースフルライフワーカーと、横文字が羅列していますが、どんな意味なんですか?

加藤:僕は、常に実践者でいたいと思っているんです。だから、「ワーカー」。生き方として「こういうのが幸せなんだよね」というのを提案する人になりたいと思って「ピース」とつけました。

森:アースコンシャスとは?

加藤:地球を感じられる事業展開しようと思って。今、僕は41歳ですが、まだ若造だった27歳の時に、屋号としてこの名前をつけました。

森:かとうさんち」というウェブサイトを運営していますね。お米づくりとか、野菜づくりのこととか、情報がやけに充実していますが。

かとうさんち
かとうさんち
ゲストの加藤さん

加藤:このウェブサイトがなかったら、皆さんと出会うきっかけもなく、自己満足で終わっちゃう。ただ自分だけやっていても何も始まらないから、情報をちゃんと発信していくことが大事だと思って、プロの人に頼んでつくってもらいました。

森:そんな加藤さんの暮らしぶりについて、お伺いしましょう。

食卓や畑、田んぼ
食卓や畑、田んぼ
エコエネ会場

加藤:左上の写真は我が家の食卓です。子ども4人、妻と自分という家族でいつもご飯を食べているのですが、常に誰かお客さんがいるんです。 WWOOFという、有機農業体験をしたい人に食事と宿を提供するサービスに加盟しているので、登録した人たちが泊まりにきていたり、うちのNPOの職員がご飯を食べにきたり、近所の人がやってきたり。

森:賑やかですね。

加藤:右上の写真、ジャングルみたいに見えるのは、僕の畑です。パーマカルチャーといって、立体的に植物を植えることで、ものすごく収量が増えるんですね。広さは、このカフェの半分ほどですが、家族と周りの人たちが食べるくらいのものは獲れてしまう。右下は、訪れたパプアニューギニア人が稲刈りしている写真です。ニワトリを飼っていますので最近はたまに鶏糞を入れますが、それ以外は肥料を使わず、無農薬で作っています。このお米は、農作業を手伝ってくれた人たちに食べてもらう。そんな具合です。

森:ぱっと聞くと、要するに農家のおじさんという感じですが。

加藤:職業を聞かれると困ってしまうんですよ。農業もするし、大工もする。今日のように講演でしゃべったりもするし。

森:建物も全部自分で作ったということだそうですが、どうやって?

加藤:この土地を買った後、2005年に愛・地球博に駆り出されて。当時は名古屋に住んでいたのですが、地球博が終わった後、廃材になるものをたくさんもらったんです。実はゲストハウスの扉も、とあるパビリオンで使っていた扉で。地球博で知り合ったみんなに、ここに土地を買って家を建てるんだと話したら、「手伝います」って、若い人たちがどっと押しかけてきてくれたんです。それで、できちゃったんですね、家が。

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