エコ×エネ・カフェに今回初めて参加したという学生の末続さんからは「普段自分たちは、ものを捨てることが当たり前になっている社会に暮らしているので、加藤さんが自給自足に近い生活をしながら、循環社会をつくって、生活を成り立たせているということにとても感心しました」という感想がありました。
また、大学院で応用化学を専攻しているという江田さんからは「加藤さんがあの生活を自然に楽しんでやっている姿が印象的でした。自分は、大学院で学んでいる応用化学を活かした仕事で、エコな社会を支えることに貢献したいなと思いました」とコメントがありました。
最後に改めて、加藤さんからメッセージをいただきました。
僕の話を聞くと「それは加藤さんだからでしょ」と言われる人も多いと思いますが、実際に僕の暮らしているところに来て、一緒に生活してみると「自分にもできるかもしれない!」という気持ちになってくれる人たちがたくさんいます。その人たちが自分の本当にやりたいことを選択し、輝いて生きている姿を見ると、本当によかったと思うんです。今の教育システムには、選択肢を制限してしまうようなところがあるのではないかと思います。選択肢が増えると迷いもあると思いますが、仲間とつながることが力にもなります。迷っている人には、是非僕のところに来てもらえたらと思っています。僕は性善説を信じているからなのかもしれませんが、幸せになるということをちゃんと突き詰めたら、きっと、エネルギーをすごく浪費しちゃうようなスタイルは選ばないだろうと思うんですよね。だから、個人が幸せになることと、持続可能な社会というのは、つながっていると思うんです。
エコ×エネの「×」は、それぞれの立場にある人が100%以上の力を発揮することによる相乗効果で社会課題を解決していくという、J-POWERの意志を示しています。私たちは今まさに分岐点に立っているとも言えます。だからこそ今、「対話」が必要とされているのではないでしょうか。エコロジーとエネルギーへのバランスの取れた社会を目指して———今後のエコ×エネ・カフェの展開にも是非ご注目ください。
ライター:株式会社yukikazet 今井 麻希子(いまい まきこ)
カメラマン:アクアデジタルフォトス 田川 哲也(たがわ てつや)