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第14回 「森林再生で日本の未来を変える!?」佐々木 豊志 氏

  • 2013年12月26日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ

ふたつの震災を体験して

くりこま高原では2度の大きな震災を体験した
くりこま高原では2度の大きな震災を体験した
くりこま高原では2度の大きな震災を体験した

佐々木:自然学校を自分たちで作って、12〜13年間で17,000坪にまで敷地を拡大し、事業が順調に進んできたと思ったところで、最初の被災体験をしました。2008年に起こった、岩手・宮城内陸地震です。自然学校は山崩れが起こった場所の更に標高の高い場所にありましたので、新聞には「孤立した」と書かれました。けれど我々は、山水を汲み、畑もあり家畜もいて、冷凍庫に凍らしておいた熊や鹿の肉を食べて、むしろ元気に「自立した」生活を営んでいました。けれどもその震災がキッカケで、自然学校のある地区は2年間立ち入りの制限があり、やむを得ず山から降りねばならないことになったんです。2010年の11月に立ち入り禁止の制限が解除されて、その初冬に山に戻りました。雪解けを待って翌春に改修しようと思っていた矢先に、3.11の東日本大震災が起こりました。

自然と共生した暮らし方は、避難生活に活かされた
自然と共生した暮らし方は、避難生活に活かされた
自然と共生した暮らし方は、避難生活に活かされた

森:それで、自分たちの自然学校もまだ復旧していないのに、自然学校のネットワークでつくったRQ市民災害救援センターと、日本の森バイオマスネットワークという、ふたつの団体の立場から、救援活動のために被災地に入ったのですね。

東日本大震災ではふたつの団体の立場から救援活動に携わった
東日本大震災ではふたつの団体の立場から救援活動に携わった
東日本大震災ではふたつの団体の立場から救援活動に携わった

環境にこだわった木材の活用
森林資源を活用し、元気な地域をつくることを模索
森林資源を活用し、元気な地域をつくることを模索
森林資源を活用し、元気な地域をつくることを模索

佐々木:バイオマスに関わるキッカケは、自然学校がある山から降りて新しい事業を起こさなければならない情況になり、シックハウスなどの問題に着目して環境にこだわった木材を提供しようと奮闘していた木材屋さんと、森林資源を活用する事業に取り組み始めたのです。地元の森を再生できるような事業を起こそうという考えで、全国の木材屋さんたちとつながっていきました。

森:環境に良い木材とは?

日本の森バイオマスネットワークの設立は森林資源の価値の見直しにも結びつく
日本の森バイオマスネットワークの設立は森林資源の価値の見直しにも結びつく
日本の森バイオマスネットワークの設立は森林資源の価値の見直しにも結びつく

佐々木:例えば、燻煙乾燥木材というものがあります。木材は乾燥させる必要がありますが、石油を使うとCO2を排出してしまいます。けれども、木を使って燻せば石油は使わずにすむし、防虫防カビ効果もあるのです。

ペレットストーブは仮設住宅に役立てられた
ペレットストーブは仮設住宅に役立てられた
ペレットストーブは仮設住宅に役立てられた

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