ワールドカフェ
問:「この夏のエネルギー・環境戦略の政治決定に関して、
総理に民意(声)を届けるとしたらどんな方法が一番有効だろうか?」
選択肢1:
国民各々がパブリックコメントやタウンミーティングに参加・協力し、直接意見を表明する
選択肢2:
「国民投票」でひとりひとりが直接意見を表明する
選択肢3:
利害関係者の多様な意見を配慮した、信頼のおける専門家・学識経験者に検討をお願いし、その結果を政治に届ける
選択肢4:
一般の国民の参加による熟議を行ない、その結果を政治に届ける
選択肢5:
その他(具体的に)
自分の意見を政府や政治家に届けた経験のある人、エネルギーや環境政策について話し合うのは初めてという人・・・。それぞれの体験や知識の違いもあり、出てくる意見もさまざまです。会場で話し合われた主な意見を抽出してみました。
「民意を反映させる」ということについては、こんな議論がありました。
「パブコメで民意を集めると、関心の高い人たちの意見に偏ってしまうのではないかと思います。国民投票を、公平に、ムードに動かされたりしないように工夫して実施することがいいのではないでしょうか」
「会議で出た意見を、主催者の意図がまったく反映されずに公正にまとめることは難しいのではないでしょうか。どうしても誰かの意図が反映されてしまうのではないかと思いますので、厳密な意味で公正さを求めるのは難しいような気がします」
「特定の団体の意見が強く反映されることで民意に偏りが生じるという考えも確かにありますが、団体に所属することによってその団体に自分の意志を託している人も多いと思います。団体というステークホルダーの意見に耳を傾けることが、必ずしも偏った意見に寄ってしまうことになるとは言い切れないのではないでしょうか」
「(NGOなどの)団体に加盟する時点である程度意識の高い人たちと言えると思います。国民投票となると、何もわからない、意識も決して高くない、あまり知識のない人たちの意見も平等に反映されてしまうので、すべての人たちの意見を反映させることが必ずしもいいこととは限らないのではないでしょうか」