高原リゾートとして人気のある八ヶ岳山麓は、標高が高く空気が澄んでおり、街灯などの光が少ないことから星の聖地としても有名です。「国立天文台 野辺山」をはじめ、星空観賞スポットが多く、天文ファンを魅了しています。昼は絶景スポットやグルメを楽しみ、夜は美しい星空をじっくり観賞する星旅にでかけてみませんか? ※写真提供:ピクスタ
旅のメインとなるのは「国立天文台 野辺山」。世界最大級の直径45mの電波望遠鏡などで、宇宙からの電波を受信・観測する宇宙観測所です。昼間は自由に入場でき、45m電波望遠鏡や直径10mのパラボラが6台並んだミリ波干渉計、電波天文学などについて学べる展示室などが見学できます。
星好きの人におすすめしたいのが毎週末に行われるナイトツアー(有料、webで要予約)。通常なら夜間は入場できない天文台の敷地内で、ガイドによる星空案内や光学望遠鏡での観望会が楽しめます。星空とパラボラアンテナ群が織りなす光景を目の前にすれば、自然と気分も上がりそうです。
また、年1回ある特別公開日にも注目です。天文学者による講演会や、いつもなら見ることのできない観測施設の公開が行われ、ファンにはたまらない1日になっています。開催日などの詳細についてはホームページをチェックしてみましょう。
夜になるまでは、周辺の観光スポットで遊びましょう。
標高1900mにある「サンメドウズ清里 清里テラス」は、人気のガーデンカフェテラスです。サンメドウズ清里にあるパノラマリフト(往復2600円)に乗って向かいます。斜面に沿って並んだソファからは「八ヶ岳ブルー」と呼ばれる澄んだ青空のもと、富士山や野辺山高原を一望することができます。
テラス内にはカフェスタンドがあり、ドリンクをテイクアウトして好きな場所で楽しめます。地元ならではの飲み物やジェラート、人気カフェ「丸山珈琲」のスペシャルティコーヒーなどメニューも充実しています。おいしいドリンクをいただきながら、ゆっくりパノラマ風景を眺めていると、時間があっという間に過ぎてしまいそうです。
ランチには、多彩なショップが集まる複合観光エリア「萌木の村」内にあるレストラン「ROCK」に向かいましょう。そこでぜひ味わってほしいのは、牛肉と野菜を1日かけて煮込んだ、旨味たっぷりの「ビーフカレー」。創業初期からの名物です。
もう一つの名物は、自家製醸造の「タッチダウンビール」。ピルスナーやラガーなど5種類が揃っています。おみやげ用のビールも販売しているので、車で来た人にもうれしいですね。清里の人気グルメを心ゆくまで堪能しましょう。
もっと八ヶ岳の絶景と星空を満喫したいなら、JR線で標高が一番高い小海線を走る観光列車「HIGH RAIL 1375」がおすすめです。車両には小海線の夜空や車窓に流れる八ヶ岳の山々をモチーフにしたデザインが施されており、旅の気分を盛り上げます。車内にも星座をあしらったシートを設置。車窓の風景を存分に楽しめるよう、窓側を向いたシートも用意されています。
野辺山駅に停車する約40分間には、星空案内人による星空エピソードを聞きながら夜空を眺める観察会を開催します。星の名所でしか味わえない、ロマンチックな体験をぜひ堪能してみてください。(※星空観察会は「HIGH RAIL 星空」号で開催)
都心からも比較的アクセスもしやすい野辺山周辺は、宿泊施設が充実しているため、初心者でも安心して星空観測を楽しめます。日本屈指といわれる星空をぜひ体験してみましょう。