「生成AI」×「塗り絵」が、子どもの創造力を育む!?自分だけの塗り絵が生成できる知育アプリが誕生

  • 2025年5月2日
  • レタスクラブニュース
子どもの創造力を育む!自分だけの塗り絵が生成できる知育アプリが誕生
子どもの創造力を育む!自分だけの塗り絵が生成できる知育アプリが誕生 / pearlinheart / PIXTA(ピクスタ)

近ごろのAIの進化には、本当に驚かされますよね。機械オンチな私ですが、最近では生活のなかでAIに頼るシーンが増えてきました。人間には不可能な速さで調べものや提案、翻訳などをこなしてくれる、とっても優秀で頼れる存在です!

この春、そんなAIの力を知育の分野に取り入れたアプリがリリースされました。それが、キーワードからオリジナル塗り絵を生成してくれるiPhone/iPad向けの新アプリ「AIぬりえ」。「こんな絵で塗り絵をしたい」という子どもたちの希望を、AIが安全で楽しくカタチにしてくれるのだとか。気になる詳細を、一緒にチェックしていきましょう!
iPhone/iPad向けアプリ「AIぬりえ」イメージ
iPhone/iPad向けアプリ「AIぬりえ」イメージ


AIを使って自分だけの塗り絵を用意

アプリのスクリーンショット
アプリのスクリーンショット

「AIぬりえ」を開発したのは、投稿型WEB図鑑サービスや魚のAI写真判定アプリを手がける株式会社ズカンドットコム(以下、ズカンドットコム)。2025年4月22日よりApp Storeにて提供がスタートしたばかりです。

このアプリを使えば、子どもたちが入力した簡単なキーワードに応じて、オリジナルの塗り絵をつくり出してくれます。入力は、用意されたものを選ぶ方法と、文字として入力する方法の2パターンに対応。とても簡単に塗り絵を生成することができますよ。

「宇宙を冒険するネコ」「虹の上を走るユニコーン」など自由な発想も、塗り絵として具現化!対象年齢や文化的背景に合わせ、美しい線画イラストに変換してもらえちゃいます。
生成された塗り絵の例
生成された塗り絵の例


小さな子どもでも楽しめる工夫が満載

タップでアイコン付きキーワードを選んで組み合わせられる
タップでアイコン付きキーワードを選んで組み合わせられる

注目は、「何が(名詞)」+「どうしてる(動詞)」を選ぶことで入力が完了するという、従来にないUI(ユーザーインターフェース)を備えている点。言語による入力がむずかしい小さな子どもたちでも、能動的に遊ぶことができます。

わかりやすいアイコンで視覚化

子どもがキーワードを入力すると、AIは、入力されたキーワードとともに親しみやすいピクトグラム風アイコンを表示。3歳前後から、直感的に塗り絵づくりが楽しめます!
アイコンを選んで塗り絵作り
アイコンを選んで塗り絵作り


安全・安心にもしっかり配慮

「AIぬりえ」は子どもが使うサービスであるため、安全性にも最大限の配慮がなされています。入力されたキーワードに不適切な言葉が含まれていないかどうか、画像生成が始まる前に、AIがしっかりチェック。必要に応じてフィルタリングや表現の変換を実施します。

基盤となる画像生成AIが持つ高度なコンテンツフィルター機能も活用しつつ、不適切な画像や、キャラクターなどの権利侵害につながりかねない画像の生成を未然に防いでくれるとのことです。

プリントして実際に塗り絵が楽しめる!

生成された塗り絵をプリントすれば、実際に色を塗って遊ぶことができます。ほか、プリントせずに画像を“コレクション”して眺める楽しみ方もあり。

さらに、「みつける」タブには編集部が毎日ピックアップするおすすめの塗り絵が格納されています。そこから好きな作品をプリントして、塗り絵遊びに使うこともできますよ。

AIが子どもたちの創造性を刺激

塗り絵遊びの例
塗り絵遊びの例


ズカンドットコムによると、開発中に実施した展示イベント(『未踏会議』2024、2025)では、子どもたちが目を輝かせ、自分のアイデアがカタチになる喜びに夢中になる姿を目の当たりにしたそうです。なかには40分以上も集中して塗り絵に取り組む子もいて、AIが創造性を刺激する力を確信したとのこと。同社では、「この原体験を、より多くの子どもたちに届けたい」との想いを発信しています。

なお、「AIぬりえ」はマイクロソフト社が展開するスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups Founders Hub」に採択されています(レベル3: Grow)。本プログラムによる支援により、今回の高品質な製品化が実現したのだとか。
Microsoft for Startups Founders Hub」に採択
Microsoft for Startups Founders Hub」に採択


今なら全機能が無料で利用できる

「AIぬりえ」は、現在、リリース記念として全機能を無料・無制限で提供中。将来的には、塗り絵の「生成」機能についてサブスクリプション(定額課金)モデルを導入する予定になっています。ただし、「みつける」タブでの塗り絵利用や、過去に生成され誰も“コレクション”していない塗り絵の再利用などは無料で提供し、無料ユーザーでも十分楽しめるアプリを目指しているとのことです。

アプリ概要


App Storeで提供中
App Storeで提供中

名称:AIぬりえ
価格:無料
対応OS:iOS, iPadOS(iPhone/iPad向け)

※生成された塗り絵の著作権はズカンドットコムに帰属します。個人や家庭内で楽しむ範囲でのご利用は自由です。学校の授業など、教育目的での利用(複製・配布含む)は著作権法第35条に基づき許諾なくご利用いただけます。商業利用や法人利用については同社へお問い合わせください。

ズカンドットコムとは

株式会社ズカンドットコムは、WEB図鑑サービスや魚のAI写真判定アプリなどを通じて、生き物や自然への興味関心を育む多彩な教育サービスを提供する企業です。「AIぬりえ」を通じて、世界共通のシンプルな遊び「塗り絵」を起点に、子どもたちが自由な創造力と好奇心を育める環境づくりへ貢献します。

担当者の方に話を聞いてみました。

ーー今回のアプリのリリースの狙いは?
生成AIが急速に進化するなかで、子どもの遊びが「与えられたものを受動的に楽しむもの」から、「自ら考えてつくり出す能動的な遊び」へと転換するタイミングだと感じました。塗り絵という昔から親しまれているシンプルな遊びを切り口にすれば、小さな子どもでも安全かつ気軽にAI技術とふれあえる出発点になると思い、本サービスの開発を決めました。キーワードを自由に入力して、自分だけのオリジナル塗り絵をつくる体験を通じて、子どもたちの創造力や主体性を育むことが狙いです。

ーー今回のアプリのターゲットは?
対象年齢は主に3歳~12歳程度のお子さまとその保護者です。

ーー今回のアプリのイチオシポイントは?
「自分で決めたキーワードから世界で一枚だけの塗り絵がつくれる」という体験が最大の特徴です。「とんでいる イルカ」「おかし お城」といった自由な言葉を入力すると約1分ほどで、それらしいかわいい線画の塗り絵が完成します。また、入力したキーワードはすべて視覚的にわかりやすいピクトグラム風アイコンとして表示され、小さいお子さんでも直感的かつ安全に操作できるようUI設計にも徹底的にこだわりました。

ーー今回のアプリのアイデアはどのようにして生まれた?
私たちはWEB図鑑サービスなど教育系プロダクトの運営経験から、多くのお子さんが本来持っている好奇心や創作欲求をもっと引き出したいと考えていました。その時期と画像生成AI技術の成熟期が重なったことで、「AIによる自由自在な塗り絵生成」というアイデアにつながりました。

また、このサービスは日本国内だけでなく世界中の子どもたちにも使ってもらうことを前提として設計しています。実際にはアカウントごとに文化圏ごとの価値観や慣習(文化コンテキスト)も設定可能になっており、利用者の地域に合わせた塗り絵が生成されます。さらにピクトグラム風アイコンでは、多言語対応のため、「dinosaur」と「きょうりゅう」のように多様な言語表記を自動的に同一アイコンへ名寄せする独自機構も開発し導入するなど工夫しました。

ーーユーザーへのメッセージは?
この「AIぬりえ」を通じて、ぜひお子さま自身が持つ想像力やクリエイティビティーを自由に羽ばたかせてもらいたいと思っています。小さいころから安心して最新テクノロジーに触れ合える環境づくりへの第一歩として、多くのお子さま、ご家庭、教育現場などで活用いただければ幸いです。また学校教育関係者のみならず企業様との共同企画やイベント連携など、新しい取り組みに積極的ですので、お気軽にお問い合わせください。

「iPhoneやiPad版しかないの?」と残念に思われたAndroidユーザーの方々、ご安心ください!現在、Android版アプリも開発中で、数週間程度でのリリース予定とのこと。ぜひ、楽しみに待ちましょう。

※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。





文=仁田茜

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