以前アメリカのサマーキャンプについてのお便りをくれたこはるちゃんから、今度はカナダでの日本人の子どもたちのキャンプについてのお便りが届きました。自然豊かなカナダで、生の英語に触れながらの5日間のキャンプ、一体どんな経験だったのでしょう。
カナダにあるCampTawingo(キャンプ・タウィンゴ)で行われた、日本の高校生が5日間英語+環境プログラムを学ぶエコ英語プログラムで、カウンセラーとして働いてきました!
CampTawingoは、カナダ、トロントからバスで3時間ほどの場所にある、歴史あるキャンプ場で、国際キャンプ連盟の本部も置かれています。このTawingoのサマーキャンプは毎年大人気で、1000人以上ある来年夏の応募枠は予約開始後2日で埋まってしまったそうです。
さて、今回のプログラムには、高校2年生60名の参加がありました。高校生3~4人のグループに1人のカウンセラーが付きます。カウンセラーは私以外はカナダ人で、アクティビティ中はもちろん、食事の前後の空き時間や自由時間も高校生たちと過ごします。高校生と一緒に話したり、ゲームを始めたりと高校生は1日中英語漬けです。(引率の先生とのやり取りも基本的に英語で行われていました)
内容は、午前中にESL※が行われ、午後は午前中に学んだことを活かしたアクティビティが行われます。例えば午前中にカナダの自然について学び、午後はハイキングに行って午前中に学んだことを目で確かめます。そして夕方のアクティビティは、ナイトハイク、カナダの原住民ネイティブインディアンについて学ぶプログラム、インタビュータイム、お別れ会と毎晩充実していました。
キャンプ中高校生は、なんだか楽しそうなゲームを理解するために、Tawingoにある美しい自然を学ぶために、カナダの文化を学び日本の文化を紹介するために、懸命に英語でコミュニケーションをとっていました。
ここカナダには沢山の日本人が英語を勉強しに来ています。英語を勉強する理由も様々です。就職活動で役に立ちそうだから、仕事で必要だから、友達を増やしたいから、海外ドラマが好きだから、英語が好きだから、なんとなく…。
最初の理由は何にせよ、私は英語を通して自分の世界を広げてくれるような体験・出会いがあれば、必要に応じて英語は上達していくものだと考えています。
今回参加した高校生のこのキャンプでの経験も、人生のどこかのタイミングで彼らの背中を後押しすることを願います。
番外編:キャンプ中、高校生が「Insta bae(インスタ映え)」「Joshiryoku(女子力)」をよく使っていたらしく、カナダ人カウンセラーたちは高校生からの説明と、前後の文脈からの推測で意味を理解し、最後には使い方をマスターしていました。
このようにキャンプで英語を学ぶということは、基本的な生活を営むために英語を使うことに必要不可欠ということです。必要は発明の母と言った方もいますが、”必要”はスキルを自然に身につける道でもあります。そして、英語のスキルだけでなく、キャンプ中にあるその文化や自然を学ぶ時間や、何もしない時間、そして関わる人との交流も、参加者だけでなく、すべての人にかけがえのない経験となるのです。やっぱりキャンプの力は奥深いです。 (抹茶)
Camp Tawingo WEBサイト:http://www.tawingo.net
※ESL:English as a Second Languageの略。
このキャンプでは英語を母国語としない人が英語を学ぶ授業の総称。