周辺の自然環境に配慮し、積極的に緑化を進めている工場のこと。1973年に工場立地法が改正され、工場への緑地規制が導入された。この成果を広く社会へ知らせるため、経済産業省は1982年度から、目に見える実績を上げた工場を緑化優良工場として表彰している。受賞工場は、過去に経済産業局長表彰や(財)日本緑化センター会長表彰を受けた工場のうち、都道府県知事や政令指定都市の長から推薦を受けたものに対して、現地調査や外部の専門家による審査などが行われ、選考・決定される。
これまでに全国で144の工場が経済産業(通商産業)大臣賞として表彰され、2010年度には宮城県のOKIセミコンダクタ宮城(株)など3工場が表彰された。緑化には、地球温暖化の防止やヒートアイランド現象の抑制など、環境を保全する上でさまざまな効果がある。また、良好な景観や周辺住民にとってのアメニティ空間の創出など、まちづくりや精神面でのメリットもある。今後も多くの工場で緑化が推進されることに期待したい。