A: 企業などによるオフィスのエコ化を後押しする支援制度は豊富に用意されている。国は、ビルのゼロエネルギー化に役立つ高性能の空調・照明・給湯設備機器や断熱材・窓などの導入を支援するZEB実証・支援事業を実施している。このほかにも、BEMS・HEMS導入促進事業費補助、定置用リチウムイオン蓄電池導入支援事業、屋上緑化支援、エコリース、省エネ無料診断、グリーン投資減税などがあり、経済産業省やNEDO、国土交通省、環境省などが窓口となっている。東京都など地方自治体による支援制度もある。
A: エコオフィス化の流れが社会の中に定着するにつれて、さまざまな主体が実際のオフィスやエコ化に役立つ設備機器やシステムを公開している。大手オフィス機器メーカーのコクヨは、創造的な働き方を生み出す実験的な事業所として「エコライブオフィス」を開設し、企業や学校などによる見学を受け付けている。NECやパナソニックも、自社技術を集めた見学スペースを設けている。また、新丸ビルにある「エコッツェリア」では、大丸有地区内の環境技術を実証し、効果を示している。予約が必要なところもあるので、見学を希望する場合は運営主体に問い合わせること。一方、エコオフィスやエコ工場に関する技術やシステムを集めた展示会も行われている。