ここ2日ほどと小諸、東御、上田をまわったけれどチョウが例年より少ない気がする。今年は花の開花が早いものが多い。昆虫と植物の温度の感受性はそれぞれ違うだろうから、4月があまりにも暖かいと、虫たちは活動のタイミングをうまく植物に合わせられないという事も考えられる。
以前2月から3月が暖かく連休頃が冷え込んだ年があったが、その年は夏の昆虫が少なかった。この所の高温と乾燥がいけないのかもしれない。
鮭川村ではギフチョウやヒメギフチョウの食草のウスバサイシンが葉を大きく伸ばしていて、産卵に適した出たばかりの葉を見つけられずに右往左往する蝶を何度か見た。来年の発生がちょっと心配になるところだ。
多く見かけたのは写真のモンキチョウ(7日撮影)、他にツマキチョウ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ミヤマセセリなどだ。いつも春に多いヒメシロチョウを見ていない。4月末には2匹見たのにどうしたのだろうか。
ツチハンミョウを見に行ったのだが1匹も見つけられなかった。昨年たくさんいた場所に行ったが、考えてみればツチハンミョウは翅が退化していて、ハナバチに運ばれて、その巣に寄生する甲虫だから、去年いた場所というのはその前の年にハナバチの巣があった場所だ。だからいなくて当然とも言える。
第3回チョウ類保全シンポジウムの報告などは、 鮭川在住の高橋さんの 鮭川の自然に詳しく出ている。鮭川村はギフチョウ、ヒメギフチョウの混棲地
チョウ類保全協会の永幡嘉之さんは山形を拠点に昆虫・植物の調査・保全活動をされておられる写真家、 世界のブナの森のブログには昆虫や植物、環境の素晴らしい写真が掲載されている
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