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海野和男のデジタル昆虫記

ダイセツタカネヒカゲの交尾と死

ダイセツタカネヒカゲの交尾と死
2002年06月26日

交尾中のカップルを撮影。翅が固まり、飛べるようになったメスは、羽化場所から少し離れたところへ飛ぶことが多いようだ。最初の飛翔でオスに見つかり、とまったとたんに交尾が行われるようである。オスはネスが来そうな石の上に陣取っている。翅を横倒しにして日光浴をしているが、これはメスが来たときにすぐに飛び立てるように体を温めるためであるようだ。
 交尾を終えたメスは産卵に移るのだろうが、時には思わぬ敵に遭遇するようだ。登山道で、1匹のメスがもがいていた。何だろうと見ると、コモリグモの仲間にとびつかれていたのだ。間もなくこのメスは力つき、クモに運ばれていってしまった。自然界は天然記念物のダイセツタカネヒカゲももクモも区別はない。

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