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第36回 エコ×エネ・カフェ『コロナ禍で日本は「脱炭素化」をどう進めていくのか?~「コミュニケーション」「働き方」「SDGs」を切り口に考え、語り尽くす~』

  • 2021年3月4日
  • 緑のgoo編集部

クロージング

川嶋:
石炭を燃やして発電をしている会社を「あの会社は地球環境の敵だ!」と言うのは簡単です。いわゆる環境にいいことやっている人たちとだけかかわっているのではだめで、火力発電をしているような会社の人たちともコミュニケーションが取れなければこの仕事をしている意味がありません。藤木さんとはたくさん話ができたので、とても安心して長く一緒に仕事ができました。自然が好きな人たちが集まって慰め合うのは環境教育ではありません 。もっともっと苦労して、葛藤している人たちと対話していかなければいけないと自分への戒めとして思います。

森:
2011年3月12日に福島第一原発が爆発した時「もうエコ×エネ体験プロジェクトも終わりかな…」と思っていたら、一週間後ぐらいにプロジェクトのチームメンバーを集めて状況を話し合う場が開かれました。本当にとても感動しました、すごいことです。
エコ×エネ・カフェは電力会社の CSR のモデルケースでしたが、ざっくばらんに話し合うことを人々が一番望んでいた時期に開いていただいたことがとてもありがたかったです。度量の広い藤木さんからたくさん学ばせていただきました、感謝しています。
よく「話しているだけではだめで、行動しなければいけない」ということが言われますけれども、エコ×エネ・カフェのような話し合い自体が行動で、それが世界を動かしていくと思っています。直さんもおっしゃったように、こういう話し合いがもっといろいろなところで頻繁に行われるといいと思っていたので、この場をキープし続けてくれた藤木さん、長い間ありがとうございました。

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藤木:
本当に、長いことお世話になりました。J-POWERは卒業しますが、コミュニケーションとサステナビリティをリサーチする「CSR」はずっとやっていきたいと思います。
これから世の中が大きく変わっていきますが、変化の時には必ず新しい商品やサービスが求められます。これは成長のチャンスです。
例えば、損保ジャパンが気候変動に対応した「天候インデックス保険」(損害の発生にかかわらず事前に定めた気温や降水量などが条件を満たした場合に迅速に保険金が支払われる保険)を開発したように、違う見方をすればチャンスが見つかります。皆さんにもぜひ、こういう場でお話をする中でチャンスの芽を見つけてこれからに生かしもらいたいと願っています。またみなさんにお会いできることを楽しみにしておりますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

エコ×エネ・カフェを終えて

2018年にエコ×エネ体験ツアー「水力編」がきっかけで参加した大学生の西田桃子さんは「オンラインでのエコ×エネ・カフェはすべて参加しました。お世話になった藤木キャップがご卒業なのが寂しいです。脱炭素化社会に向けて2050年の目標を達成するには「できるんでしょうか」ではなく「やるんだ!」という強い意識を持って行動していくことが大切だと思いました。自然が大事だということがただちに脱炭素化につながるわけでないというお話が印象的で、そこをつなげられるように意識を変えていくことが必要だと感じました。私も大学を卒後し春から社会人になりますが、主体的なマインドを持って、まわりの人を巻き込んでいけるようがんばりたいです」と感想を聞かせてくれました。

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教授から勧められて参加したという大学院生の川田健太郎さんからは、 「エネルギーを専攻しています。先生から勧められて軽い気持ち参加しましたが、普段の授業のような講義形式ではなく話し合う機会を持てて、疑問を持つことの大切さをあらためて認識できました。それぞれの専門の違う他の方の意見を聞くことで「こういう部分にも着目できたのではないか」と気づけ、広い視野を持つことが大事だと気づきました。普段なかなか聞けない環境教育のお話が聞いて、自分ごと化したり当事者意識を持つことの重要性を感じました」という感想がありました。

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エコ×エネ・カフェのこれまでを振り返るような今回となりましたが、いかがでしたでしょうか。よろしければ過去の記事も是非ご覧ください。
https://www.goo.ne.jp/green/column/tag/ecoenecafe

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