全体セッションを受け、参加者は再度同じグループ(小部屋)に分かれて自由な対話を行いました。参加者からは以下のような多様な声があがりました。
ぺちゃくちゃタイム2を受けて、参加者全員で質問や意見の共有が行われました。
参加者4:
今の若い人の環境意識は明らかに上がっていると感じています。経営者層には環境がトレンドだという意識があり、取り残されているのは中間層です。仕事で責任ある立場に置かれ、家族もいて、日々の生活に追われてモヤモヤしている中間層も多いのではないかと思います。
森:
僕もそこは取り組むべき仕事だと思っています。残された人生をそれに費やしてもいいかなと思っています。
参加者5:
あらためて、今日のテーマである「コロナと脱炭素化」という観点からコメントをお願いします。
藤木:
コロナ禍で辛い思いもしましたが、変化を余儀なくされたことで手応えを感じている部分もあります。リモートワークもまんざらではなかったり、変わるというのはおもしろいのかなと思いました。脱炭素化に向けて社会が変わっていくと思うのですが 、変化に対して前向きにとらえるやり方もできると思いました。
川嶋:
2020年を機に働き方も学び方も一気に変わらざるを得なくなり、リモートワークやオンライン授業なども増えました。しかしそれらは2020年にいきなりできるようになったわけではなく、本当はずいぶん前からできるようになっているものをやらなかっただけなんです。僕はzoomを2017年からやっていましたが、当時は誰も相手にしてくれませんでした。できる技術はあるのに人間が勝手に尻込みしていたものが、コロナ禍という強制力があったので変わることができました。
脱炭素化の問題も、今後法整備がなされ、ある程度の強制力になっていけばやらざるを得なくなります。今は必要されているだけの電力をつくっていますが、「もうこれしか電力をつくれませんので皆さん工夫してください」と言われたらせざるを得ません。強制力があれば工夫も知恵も出てくるということを、コロナ禍によって学びました。
森:
東日本大震災の原発事故がとてもショックで「本当に変わらないといけない、変わるしかない」と強く思ったんですけど…元に戻る力も強くてそれに乗っかってしまったという反省があります。
コロナ禍もすごく苦しいです。かなりの仕事が飛んでしまいました。しかし3年ぐらい前からどこかで「このままやっていても続かないな」と思ってたんです。でも、こんなに大きなショックに襲われても、僕はまだ大きなシフトチェンジができていません。コロナ禍級の出来事が起きてもまだ変われない、本当に変わるのって難しいんだなと思いました。
「お前の魂は何を望んでいるんだ、お前の耳は何を聞いているんだ」と、本当に自分の魂が望む方向に行くためにどう向き合うのかという視点でコロナ禍と向き合っています。
なかなか変われないということについては深刻に受け止めていますが、すべてに深刻になるばかりでは逆にダメなんで、深刻ではなく真剣に考えて楽観的に生きていきたいです。