ワールドカフェの後は、全員で振り返りの時間を持ちました。
「そもそもエネルギーを使って何をしたいのか、改めて考えるいいきっかけとなりました」とは、昨年からエコ×エネ・カフェに参加している早稲田大学の高居さん。今回初めてこのカフェに参加した立教大学の加藤さんは「電気があることが当たり前になっていますが、見える化することで生活の中の意識も変わるのではないかと思いました。それから、エネルギー教育は今後大切になると思いました」と発言しました。
エコ×エネ・カフェスタート時からの常連、“いそっち”こと磯部さんは「私たち一人ひとりが『どのように生きていきたいか』を意識していくことが大切だと思いました。震災のことも時間が経つと意識が薄れてしまうので、大人も子どもも、こういうことを定期的に考える場を持つことが必要だと思いました」という感想を発表しました。前回までは学生として参加していましたが、今年から小学校の先生になったという磯部さん。「教育が大事」という意識を改めて強く感じたそうです。千葉大学の増田さんは「地球スケールの大きな問題からヒューマンスケールの問題として身近なことから考えること、その想像力を育てることが大切だと思いました。いろいろな考えの人たちを受け入れる社会になっていくことが必要ですが、そのためにはそういう人たちが出会うための場が必要です。3.11を経て動き出している人たちは場があるから動けている。だから今後もこういう場を持つことが大切だと思いました」と共有してくれました。
ゲストの荻本さんからは「皆さんとまたこういう場で対話することで気づくことが多く、幸せな時間でした。皆さんにお伝えしたいのは、なるべく視野は広く持つこと、その上でとりあえず手近なところでやれることを見つけて実践するということです。例えば省エネにしても、照明をLEDに変えるだとか、今すぐに出来ることがあるわけですよね。日常の中にそういうことを見つけていくことが大事です。それから、もう一つ。『若い人は年寄りを信じちゃいけない』ということ。これは少し過激な言い方になりますが(笑)。人間というのは自分が生きている間のことには責任が持てるけれどそこから先はよほどのことがないと責任が持てません。ということは、未来のことは今から何十年も生きる人たち、つまり若い人たちが考えていくことが大事だと思うのです。エネルギー問題は世代を超える問題ですし、皆さんが皆さん自身で情報を集め、自分の頭でよく考えていって欲しいと思います」と、若い人たちへのエールが送られました。
今年から緑のgooプロデューサーに就任した東さんからは「集まっている方の知識や意識の高さに感心しました。私たちは一人ひとりの行動によって電力不足を乗り越えてきました。小さな行動も、全体でみると大きな影響を与えます。教育が大切という話がありましたが、これからのエネルギーをどのように考えていくか、どのような代替案があるのか、まだ十分に知られていないのが現実です。緑のgooもメディアとして『伝えて行く』という行動を通じて社会に貢献して行きたいと思っています」とコメントが、また、J-POWER藤木さんからは「荻本さんが若い人たちの意見を聞くようにとのエールをくださいましたが全く同感です。このような場を通じて、危機感を自分ごととして考えることを意識していただけたらと思いました。今後も皆さんがいろいろな視点を持ち、気づきを得ていただけるよう、場づくりを工夫したいと思います」と挨拶がありました。