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第7回 「これからの日本のエネルギーの未来を語ろう」荻本 和彦 氏

  • 2012年1月17日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ
エコ×エネ・カフェを終えて
カフェ終了後のアンケートタイム。コメントの一つひとつに重みが感じられます
カフェ終了後のアンケートタイム。コメントの一つひとつに重みが感じられます
カフェ終了後のアンケートタイム。コメントの一つひとつに重みが感じられます

カフェ終了後、まだまだ話足りなかったのか、ゲストの荻本さんの周りには大勢の参加者が次々と訪れ、質問や意見を交換していました。参加者の感想としては「原子力発電所については意見が分かれる問題ですが、自分とは立場の違う人の意見を聞けたことがよかったです。自分は反対の立場でその考えは変わらないですが、自分が知らない情報に気づくと、また見え方が変わってくるなと思いました」という主婦の方の意見、「エネルギー事情の厳しさについて改めて考えさせられました。知れば知るほど複雑で難しいと感じてしまって、政治の問題なども考えると気持ちが重くなるようなところもありますが、諦めないで考え続けることが必要なんですね」という大学生の意見などがありました。参加者のほとんどが「都合が合えば今後も継続して参加したい」あるいは「こういう場をもっと設けて欲しい」という感想を残し、あらためてエネルギーやエコロジーへの関心の高まりを感じました。

カフェ終了後も会話が進みます
カフェ終了後も会話が進みます
カフェ終了後も会話が進みます
カフェ終了後も会話が進みます

エコ×エネの「×」は、それぞれの立場にある人が100%以上の力を発揮することによる相乗効果で社会課題を改善していくというJ-POWERの意志を示しています。震災を経て、また、世界的にも環境問題や経済情勢など多くの課題を抱える時代に、私たちはエコロジーとエネルギーについてどのような解を見いだしていけばよいのでしょうか。次回はIIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]の川北秀人さんをゲストに、「シェア(分かち合い、分かち合うこと)」の視点から対話を深めていきます。

荻本さんより
荻本さんより

「原子力発電所が10台止まったことで確かに大変なことになってしまったけれど、エネルギーの未来を考える上では、良くも悪くも『何をやらなくてはならないか』ということは変わりようがないことだと思っています。変わることが全てではない、変われないこともある。それを真摯に受け止めた上で、何年かかければ出来ること、今どんなことに取り組んでいけばよいかということを考えていく必要があります。原子力発電所に関しては、設備にどれくらいお金がかかったとか設計などの華々しいことについては脚光を浴びますが、それを維持運用することも大切だということにももっと着目して欲しいと思っています。それから、今の時代はネットで調べれば情報はたくさん出てきますが、先ず「何のために何を調べたいか」というテーマを持って情報に接して欲しいと思います。日本の学生はテーマを与えられて何かを調べるということは得意かもしれないけれど、自分で課題を設定して調べるということは案外得意ではないかもしれない。必要なのは『エネルギーを使って、結局何をやりたいのだっけ』と、一旦枠を外して自分の土俵を作った上で考えを組み立てていくことです。ここから解を導き出すことは誰にでもできることではないかもしれないけれど、挑戦してみることが大切ですよね」

ライター:株式会社yukikazet 今井 麻希子(いまい まきこ)
カメラマン:アクアデジタルフォトス 田川 哲也(たがわ てつや)

J-POWER エコ×エネ・カフェについてのご意見はこちらまで
ecoene@jpower.co.jp

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