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第7回 「これからの日本のエネルギーの未来を語ろう」荻本 和彦 氏

  • 2012年1月17日
  • 緑のgoo編集部
J-POWER エコ×エネ・カフェ
今、何をしなくてはならないか

森: ではここで、J-POWERの藤木さんにも議論に入っていただきましょう。まず、これまでの話を聞いてどう思いましたか?

藤木: エネルギーを語る上で需要側が関わりを持つ時代がいよいよ来たかなと感じています。ヒートポンプなどをもっと使っていくだとか、需要を少しずつ落として省エネ型に移行していくことも求められていますよね。

荻本: そうですね。例えば皆さんの職場や家、こういったお店等にある照明もそうですが、一年前に比べるとLEDも随分と種類が増え値段も手頃になりました。こういったお店の照明を全てLEDに変えたとしても、2年もあれば電気代が安くなることで元がとれてしまう。けれども多くの人はつい、従来と同じもの、安いものを買ってしまうんですね。こういった心のバリアを超えていけば、確かに確実に省エネにつながっていくと思います。

藤木: 「我慢をして節電」ということもありますが、そうではなくて「賢く節電」ということも出来るわけですから、そういった選択に敏感であることと、勇気が必要ですね。

荻本: それから「気づき」ですよね。誰も損しないで出来る節電だってある んです。例えば、テレビの輝度を下げるということ。これを下げると確かに少し明るさは落ちますが、見ているうちに目は慣れてくる。こういうことによって、数十ワットという電力を何の痛みも感じずに節約できるわけです。節電のために電子レンジを使うことをやめようといっている人たちがいましたが、そういうことも大切だけれど、「痛みなくできる節電」という取り組みやすいことに着目することが必要ですね。

荻本さんのお話に森さんと藤木さんが質問します
荻本さんのお話に森さんと藤木さんが質問します

会場からの質問

Q: 見せていただいた資料の中で、CO2の排出量が2019年あたりに下がっていますが、これはどういう根拠からですか?(桜井君)
荻本: これは、10年くらい経てばいろいろな手が打てるという想定を含めて作ったグラフだからです。中長期的には再生可能エネルギーを含めた新しい電源が増え、省エネルギーも進むでしょうから。時間軸で見て行くと数字の意味合いも変わってくるわけです。

荻本さんに質問する参加者たち
荻本さんに質問する参加者たち
荻本さんに質問する参加者たち

荻本さんからのお話の後は、テーブルごと自由に意見を交わす対話の場、「ワールドカフェ」の時間です。三つのテーマに沿って、カフェの時間がいよいよスタート。

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