A: 2012年度のデータによると、建設廃棄物全体の再資源化・縮減率は96%で、比較的高い水準にある。品目別では、アスファルト・コンクリート塊などの再資源化率が99%超、建設発生木材の再資源化・縮減率が94.4%、建設汚泥の再資源化・縮減率が85%となっている。建設混合廃棄物については、排出率が3.9%、再資源化・縮減率が58.2%だ。一方、建設発生土の再資源化・縮減率は58.2%だったが、2014年度計画より指標が「建設発生土有効利用率」に改められた。
A: 建設廃棄物のリサイクルは進んでいるものの、3Rの一番手であるべき発生抑制(リデュース)の遅れが目立つ。また、再生資材である「再生クラッシャラン」の滞留も懸念されている。これらの課題に対応するためには、現システムを改善して、建設廃棄物の排出や再資源化・縮減率などの状況をモニタリングする体制を強化する必要がある。また、事業の計画及び設計段階において、発生抑制につながる施策を検討する。さらに、現場での分別に力を入れ、建設工事における再生資材の利用を徹底し、建設発生土の有効利用に取り組む。